お久しぶりです。新年度が始まって早3ヶ月が経ちましたね。

うちのカエルたちも元気です。最近アフウシを飼育し始められた方から、「このブログを見ている」といっていただけることがたまに

あります。嬉しい反面、更新してなさすぎて申し訳なくなるやらで・・



 そんなわけで今日は私がこのブログで中心的に議論するつもりだった、【アフリカウシガエル多頭飼育計画】についてある程度自分の中で考えがまとまってきたので報告します。

 

【アフウシの多頭飼育について】

 

結論要約

上陸直後から約半年間3匹の子ガエルを同居させ、安全性を調べました。

・オス同士では亜成体の外見になると徐々に高い攻撃性を有するようになり、次第に個々のカエルの安全が担保できなくなっていく

・成長期のカエルの排泄頻度は凄まじく、汚れるペースが早すぎて衣装ケースでは土壌の自然浄化が追いつかなかった。ウールマットを床材に選ぶと結局別々に分けるのと同等の手間がかかる

 

以上の理由から「子ガエルの期間限定でのみ問題なく、効率的に飼育可能」と結論付けました。今回は前篇ということで、カエルの攻撃性と安全の担保についてです。

 

 上の要約に尽きるんですが、上陸直後は正直なんの問題もないです。お腹も空いてなければ喧嘩せず仲良くしていますし、万一喧嘩が起こって噛み付いてもまだ歯が発達していないので大したダメージにはなりません。

トノサマっぽい見た目の子ガエル

つまりこの逆、お腹が空いてる期間が長く、歯が発達してる個体は非常に危険です。アフウシはカエルの中では珍しく歯が生えている種類ですが、最も発達しているのは下顎の真ん中に鋭く生えた2本の牙です。これがいつの間にかしっかり目立つようになります。

マウスも余裕で仕留める鋭利な武器

最初のサインとして、喧嘩して、噛まれたほうの皮膚をよく見ると穴が空くようになります。アフウシの皮膚は強靭で、獲物を仕留め損なって噛まれることも多いからか、多少の穴は2,3日もあれば自然にふさがります。しかし、再生した皮膚には柄がなく、灰色になって小さく残る(写真の眉間のやつ)のでこれを確認したら、ちょっと要注意です。


しかし、一応この時期に入っても必ずしも単頭に戻さないと行けないか・・・というと実はそうでもありません。

 

というのも、お腹さえ満たされたカエルは基本的に温厚だからです。亜成体のアフウシを複数飼育する場合はとにかくしょっちゅう餌をやることです。マウスだけでは財布への打撃が凄まじいので、ヤフオクで売っている、徳用のカエル用練りエサも併用していきます。正直ほぼ毎日大量の食料が消えていき、そして大量の糞も出ます(後述)ので複数飼育はオススメできません。

お腹一杯だとこんなことも。
(真似しないでください!)

餌やりも若干コツがあります。カエルの射程圏外に別のカエルを入れず、極力1匹に餌を上げているときはもう1匹に気づかれないようにする必要があります。というかもはや自分は餌やりのときだけ分けていました。

 

うちは結局何度か喧嘩の事故が起こり、このままだといつか深刻な怪我につながるかもしれないということで別居に踏み切りました。約6ヶ月間同居していましたが今は別々に飼育しています。

 

因みに成体になると、攻撃力も凄まじくなってきます。

アフウシは噛み付いて首を思いっきり振ることで獲物に致命傷を与える事があります。

自分も最近ついにやられてしまいました。

アフウシが戦闘態勢に入ったら絶対安易に手を近づけてはいけません。

自分はかつてカエルの攻撃性を完全に舐めてて(アマガエルのイメージだった)カエルに噛まれても痛いわけないと高をくくっていましたが、それから何年も経ち、実際噛まれたところ相当ショックを受けました。血がガッツリ出ます。

写真は、噛まれそうになったのをすぐに引き離したせいでガチ噛みされずに住んで助かったときのものです。それでもこのダメージです!


まぁこんな感じです。

アフウシは飼いやすいですし、存在感もあってかわいい家族の一因になってくれるカエルですが、本気で噛まれると洒落にならないくらい危ないということはこれからオタマや子ガエルを育てる人にはよく認識しておくといいかなぁと思います。

結局飼育者サイドがコレくらいなら安全かなぁというさじ加減で判断していくしかないですが、トノサマガエルのような模様が消えて、大人になってくる頃に大体歯も強力になってきだすので、それくらいが一つの判断基準になりやすいと思います。

 

そして、さらに上を目指す人はここで指摘したことを踏まえ、十分な床面積を確保した上で、頻繁に餌を与え続けると真にアダルトになっても同居は可能かも

しれません。しかし、それはそれできっと別の問題が出てきますので、それについては後半で議論することにしましょう。

 

 

それではまた

アフウシはいいぞ