まずはとてもふわっとした話を。

昨日、今日とオンライン開催
されていた、日本爬虫両棲類学会
(http://herpetology.jp/index_j.php)
の研究発表会に参加してました。
発表せず聴講のみ、です。
カエルだけでなく、自分が知っている、知らない色々な生き物の
マニアックな話が満載でした。

大会プログラムより
(学会HPよりDL可能)

自分は化学の分野で博士号を持っていますが、生物分野の学会報告の聴講は初めての経験でした。
化学会との文化の違いも多々感じましたが、

特に参加できてよかったと思えたことは生物学の分野において、
「正式な科学研究の成果となるための、実験の組み方や報告のフォーマット」にリアルな形で触れられたことです。

生物の専門教育を受けていない私は、初歩的なこういう常識があまりにも欠けています。
だから、ちゃんとした報告ができないし、実験系も組めない。ただアフリカウシガエルを飼育しているだけです。

生物学は化学式や数式で書ける
化学反応や物理現象の組み合わせが幾多にも複雑に重なった現象を多面的に捉える分野だと思っています。
実験結果にも大きく振れ幅があるでしょうし、意図せず結果に強く影響する因子も多々あると思います。

それらを認めた上で、
界隈で信頼性のあるデータを取るにはどういう形で実験を計画するべきなのか、
どういう見せ方をするとプロに納得してもらえるのか、
こういう研究報告のフォーマットは分野により様々です。
その上で、そもそもどういう研究をみんなしているのか…

それらを独学するため論文を読んでいましたが、
学会の場で、(日本語で、)専門の方から実際に口にしてもらえたのは
本当に情報量が多く
ただただありがたかったです。


学会、と聞くと一気に素人お断り感というか、ハードルが高そうな気がしますが、そんなことはありません。
ホームページから入会申請をして、お金を払えばそれで会員になれます。学会内の研究をまとめた会誌も貰えますし、今回みたいに参加手続きをすれば報告会にも参加できます。
年2回発行の会誌

学生の頃、最もホットで活きた学問に触れるには、とにかく学会に出ろ…と教わりました。

「学会」で話されることが、まとまれば「論文」になり、それが纏まると「教科書」になります。
本とはそれだけ先端から遠い。

もちろん、発表するとなるとハードルはありますが、
聞く分には非常に敷居は低いと思っています。座って話を聞くだけ。気になる箇所があれば質問する。
その場で質問するのが怖ければ、後でその人にメールなりして
聞けばいいだけの話です。

大好きな生き物のことを深く知るための方法の一つとして、こういうのもどうでしょうか?
私はカエルが好きなので、両棲類の関連する学会を選びました。
魚が好きなら魚類、犬や猫ならそれら専門の学会があるはずです。

残念ながら報告内容について詳細を述べることはできませんが、
面白かったトピックを後日紹介しようと思います。
まずはふわっとした話を。
本当に参加してよかったです。
次回も楽しみにしています。

アフウシはいいぞ
出番がなかったアフウシ…
学会でもアフウシの研究はなかったです。