米アップルのピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)が、カリフォルニア州クパチーノに建設予定の新たなキャンパスについて、地元の住民に支持を呼びかける小冊子を送った。
オッペンハイマーCFOは先週、クパチーノの近隣住民宛てに、「キャンパス2」と呼ばれる新キャンパスの完成予想図などを含んだ小冊子を送付。それを受け取った人によると、CFOは住民に対し、新キャンパス建設に関する市民集会に参加したり、アップルが住民の氏名を支持者として使用する許可を与えたりするよう求めている。小冊子には、建設計画についての支持やコメントを書く返信用のカードも入っていたという。
新キャンパスは広さが約51万平方メートルで、2015年末までの完成を目指している。太陽光発電システムの設置も計画されている。敷地内には4階建て以上の「宇宙船」型のビルがあり、最大1万3000人の従業員が勤務できるという。同じくクパチーノにある現在の本社は、今後も使用されていく見通し。CFOは、新キャンパスの建設で道路の改善などが見込まれるとしている。
CFOによると、アップルの建設計画について、クパチーノ市は年内に検討する予定。昨年9月に開催された同計画の公聴会では、多くの住民が交通量の増加や建設による影響について懸念を示していた。
出典:ロイター