江戸時代、無人島に19年間/新居町 | 犬の皮膚病の原因

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江戸時代、新居宿(現在の湖西市新居町)の船乗りたちが遭難し、太平洋の無人島で約19年間暮らした。どうやって生き延びたのか。新居関所史料館で27日まで紹介している。

当時の役人の聞き取り記録などによれば、享保4(1719)年11月末、左太夫ら12人が乗った船が強風で房総半島沖で難破した。約2カ月、海を漂った末、たどり着いたのは現在の伊豆諸島のひとつ、鳥島。東京都庁八丈支庁によれば、都庁から582キロ先にあり、面積4・8平方キロ。活火山があり、当時も現在も無人だ。

島には米俵を積んだ船が漂着していた。男たちはもみ米を見つけてまいたがあまり育たず、育っても病人のかゆのために温存した。

翼を広げると2メートルにもなる大鳥(アホウドリ)が繁殖していた。1羽で椀(わん)に4杯の肉が取れたが、脂が多く臭みがあった。船の釘で釣り針もこしらえた。

二つの洞穴を住まいとした。衣類は木綿帆で仕立て、死んだ仲間の服も着た。その後は大鳥ののどの皮を干し、つなぎ合わせて服とした。

飲み水は雨水。雨が降らなければ1日に貝1、2枚分しか飲めなかった。大鳥の脂で灯をともし、灯芯には帆の糸を使った。爪が伸びれば歯でかみ切った。

船乗りたちはそれぞれが数珠を作り、首に掛けて神仏に助けを求めた。

元文4(1739)年3月、遭難して島に寄った船によって発見された時、生きていたのは67歳の甚八郎、62歳の仁三郎、43歳の平三郎だけだった。

3人の帰還は大きな話題となった。江戸で取り調べを受け、将軍の徳川吉宗からも直々に話を聞かれた。3人は同年6月、家族のもとへ帰郷した。

史料館では、当時の記録や遭難した船の模型、書類などを保管した船箪笥(だんす)などを展示している。

新居宿史跡案内人の会会長の杉浦政雄さん(90)は戦中から戦後にかけ、兵隊や捕虜としてタイなど東南アジアで5年余過ごした。「無人島に漂着した人たちの気持ちがよく分かる。帰国したい一心だったのだろう。現代人にない、生き残るためのたくましさも感じる」と解説している。

出典:朝日新聞