モールス無線通信を紹介 函館 | 犬の皮膚病の原因

犬の皮膚病の原因

犬の皮膚病は、細菌や真菌(カビ)などの感染症、ノミやダニなどの寄生虫感染、ハウスダストや花粉などのアレルギー、ホルモン分泌異常や腫瘍など、様々な原因が考えられます。

2003年に函館市の施設として再開館した青函連絡船記念館摩周丸で、再オープン時からボランティアで観光客らにモールス無線通信を紹介している青函連絡船の元通信長がいる。「若い人にモールス通信の面白さを知ってほしい」との思いが活動を支える。船の科学館(東京)によると、元通信員が実演している施設は摩周丸が全国唯一という。

5隻の青函連絡船で通信長を務めた野呂功さん(78)=七飯町在住=。

「トン、トン、ツー」。毎週日曜、摩周丸の無線通信室にモールス通信の軽快な電信音が響く。野呂さんは信号音を聞き分け、「ニシ3メナミ1ハレ20キロ、ミナツム」と書き起こした。暗号のような文章は「風向西、風速3メートル、風浪1、天気晴れ、視界20キロ、全て積み荷します」という意味だ。

野呂さんは「モールス信号は、音声が乗らないだけで人間の声音と同じ。強い符号や弱い符号で、打つ人の気持ちまで伝える」と話す。

青森県藤崎町出身。1958年、旧国鉄青函船舶鉄道管理局に入局。同局では最後の通信士募集だった。61年から26年間、十勝丸、空知丸など主に青函連絡船の通信士として働いてきた。

航海中は、電話のように呼び出し音が鳴らないため、いつメッセージが送られてくるか分からず、常に緊張を強いられた。特にSOSを聞き逃すのは人命に関わる。「ミスは許されないという覚悟で仕事に向き合っていた」。船に弱く、しけが多い冬は何度も怖い思いを味わった。「陰の仕事だけど、命を守る仕事でもあった」

船舶の通信に長く使われてきたモールス通信は、電話の発達で99年以降、使われなくなった。野呂さんの今の目標は、青函連絡船当時の雰囲気を伝えるため、摩周丸の無線設備を完全に復元することだ。

「ひと時代を背負ってきた無線が消えていくのはやはり寂しい。自分が続けられる限りは続けていきたい」。野呂さんは笑顔で語った。

出典:北海道新聞