倫理観と本音。 | ホームページ改善、ITでお悩みのことなら「エニシア」 市川武史の奮闘記

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最近、ニュースを見ているとまた「政治とカネ」について色々な情報が出てきていますね。個人的には、閣僚のうち2人が同時辞任をして、その後に新閣僚が決まった瞬間に「SMバー」に政治活動費を使っていたニュースがすぐに出てきたことの方が気になります。


汚職についてのニュースが頻繁に流れていますが、日本人は海外に比べて倫理観が低いと思いますか?
「そんなことはないと思う」という人も多いと思います。


今日は冒頭で触れた「政治とカネ」についてのお話ではなくて「倫理観」と「本音」について考えてみたいと思います。


私は大学が外国語大学だったこともあり、外国人の先生と話す機会がよくありました。というよりも授業が毎日あるので、基本的には毎日話していました。


その外国人の先生から、「この間、名古屋駅で財布を落としてしまって、絶対に戻ってこないと思っていたら戻ってきてすごく感動したんだよ。海外ではスリにあうこともよくあるくらいだから、落とした財布がお金が入った状態で戻ってくるなんて考えられない。日本人はすごく倫理観や相手のことを思いやる心がある。それにも関わらず、なんで日本は海外に比べて政治家の汚職事件が多いのかな?どう思う?」と意見を求められたことがありました。


私も「倫理観がない」なんてことはないと思います。


私がその時に先生と話をしていたのは、「日本人の特性というか文化として『本音と建前』があって、たとえば政治で言うと自由に政治家の裁量で使える予算があって、本音はそれが必要、欲しいと思っているんだけど、社会から求められていること、世論の流れなども考えて建前で『反対です』といっている場合がある。その本音と建て前のギャップが大きくなりすぎて、色々なひずみとして結果的に汚職になっていると思う」という話をしていました。


この時には政治の話をしていたのでピンときませんでしたが、会社組織や周りの人間関係に置き換えてみるとこういうことって結構ありますよね。


仕事でプロジェクトを進めているのにみんな思ったことを言わないもんだから陰で色々な人の悪口を言って、プロジェクトがなかなか進まない…。


ところが、本音で意見を出し合ってみると、(喧嘩のような)意見の衝突はあったとしても、その後は、なぜか「この人は目標を達成するための意見を言ってくれている」「本音で話してくれている」となぜか急にプロジェクトが前に動き出すことってよくあると思います。


本音ですべて話せば良いとも思いませんが、きちんと相手がどう感じるのか、現在伝えるタイミングなのかを熟考したうえで、本音で話すということも大切だなと思います。