作為のない仕事 by ベルテンポトラベル 高萩さん | ホームページ改善、ITでお悩みのことなら「エニシア」 市川武史の奮闘記

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買い手に売り手や作り手の想いが伝わる「温かな消費」を創造していきます。また「買い手」が温かな気持ちになり、その空気感が家族や友人などに波及していくような温かな社会をお客様と共創します。

前回投稿した記事に関して、いつも勉強会でお世話になっているベルテンポの高萩さんが勉強会で仰っていたことをメルマガでもわかりやすくかかれていたので以下、引用させていただきます。

たしかに、「作為のない仕事」って大切ですよね。誕生日には某レンタルDVDショップや色んなお店からDMが届くけど本当に祝ってくれている会社なんていない(笑)

でも、中にはすごく心を込めて手書きで葉書をくださる方がいる。決して、そこには割引クーポンなどの特典はついていないんだけど、お店につい遊びに行きたくなってしまう。それは感情的なつながりができるからだと思う。

決して作為性が悪いとは思わないし、必要なケースもあるとは思うけど、基本的にはお客様のことを想い、信頼をひとつひとつ積み上げていくことが結果的にはお客様を安心させ、多くのお客様に指示されることにつながるんじゃないかなと感じました。


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●作為のない仕事

今月初め、
神様に日頃の試練へのお礼を言いに出雲へ向かいました。

ありがたいことに、今回も大勢のお客様に企画を支持して頂いて
大盛況の旅となりました。

神様にイチゴン申し上げたいお客様が多かったのかも知れません。


旅の最後に、私はお客様にいつもいつも聴く質問があります。
その「いつもの」質問を、帰りの出雲からの飛行機で、
隣の席になったお客様に伺いました。

当社に愛着を持って、いつも旅行して下さるお客様です。


「当社が他の会社と圧倒的に違うと感じられることは何ですか?」


お客様はちょっと考えてから、こうおっしゃって下さいました。


「あのね、ベルテンポさんには『作為』がないわよね。
 作為がないって、今の時代、とても大切なことだと思うわ。」



作為がないことが強み。


自社の強みを自分たちスタッフでどんなに議論しても、
この「作為がない」と言うキーワードは出て来ません。

私たちが悩んでいることの答えは、お客様が当たり前のように
感じて下さっていることを、改めて思いました。


このお客様が下さったキーワード。
「作為」を改めて考えてみます。

作為と言うのは、サービス提供者側が予めこうして欲しいと
お客様の意志や都合と関係なく流れを作ることです。

旅行会社で言うと、
お客様が別に行きたくもないお土産屋さんに連れて行かれたり、
時間帯の悪い飛行機や電車を、供給側の都合で決定されたりすることです。

お客様想いじゃないと言ってしまえばそれまでですが、
そこには何らかの「作為」があります。

そしてその「作為」はほとんどの場合、お客様には開示されません。


私は先週が誕生日だったのですが、
あちらこちらから

「お誕生日おめでとうございます!」

のダイレクトメールが怒濤のごとく届きました。


 今月は30%引き!
 来店したら粗品プレゼント!
 デザート1品プレゼント!!


これほどまでに多くのお店や会社さんが、私の誕生日をお祝いして
くれているのかと思うと、すべてのDMに反応して上げないと、

と、
別に思ったりはしません。

なぜなら、そこには作為を感じるからです。


本当にお誕生日を祝ってくれているなら、
「お店に来い」なんてケチなこと言わないで、
デザートを宅配で送ってくれれば良いだけです。

(う~ん、最近性格が悪くなって来た。いや前からか)



作為と書いて「下心」と読む、なんて言うのはいかがでしょう。



大きな会社さんは資本力がありますから、
何をやっても良いと思います。

一定の確率でハガキを持ってお金を使いに来て下さるお客様は
いらっしゃいます。

ただ、小さな会社は


「100%お客様の気持ちだけを考えて」仕事をして置いた方が
良い結果が生まれるのではないかと考えています。


作為にまみれた資本主義経済型テクニックや商魂に、
敬愛、友愛の精神文化を持つ日本人は疲れています。


だからこそ、作為のないサービスに人は「ほっとする」のだと思います。


作為にまみれた心を洗うサービス。


そんなサービスをされている方が日本中にいます。

私のその端くれとなれるよう、日々精進します。



<近江商人十訓その4>

・資金の少なきを憂うなかれ。信用の足らざるを憂うべし


 信用とは、ブランド力も必要かも知れませんが、
 「この会社に任せれば安心」と言う、信頼に尽きるはず。

 お客様をダマさない、裏切らない、ウソをつかない。
 テクニックで心理操作しようと試みない。
 何でも正直に本当のことを言ってくれる、と言ったような
 些細な「信用」の積み重ねなのではないでしょうか。

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