日記に綴ろうと思っていたのに書いていなかったことがあるわ。
この間地下鉄に乗ったら心が暖まるような話があったの。
主人公は70歳は軽く超えているおじいちゃんと30歳くらいの
女性とその女性のお子さん。
僕が電車に乗り込んでいったらそのおじいちゃんは座席に
座ろうとしていたんだけど、入り口からその女性とちいさな
お子さんが入ってくるのをみて、自分が座ろうとしている座席
をあけてその女性に「おぼっちゃんと一緒に座りなさい」って
声をかけていたんだけどその女性は遠慮していたのね。
そしたらそのおじいちゃん、「ワシみたいな年寄りも若い人が
座ったほうがいい。早くおいで」って言ったんだよね。あまりに
親しげに話しているからその女性は曾孫なのかなと思った
くらいなんだよね。
それにしても、すごいおじいちゃんだわ。この間地下鉄に
乗った時は大声で「若いやつばっかりが席に座りやがって!」って
わめきちらしていたおばさんがいたんだけど本当に気分が
悪かったもん。
本当にそれと対極になるような出来事が起こったんだよね。
そのおばさんの時はみんな引いていたんだけど、おじいちゃん
の時には周りがみんなほほえんでいたんだよね。
あのおじいちゃんすごいよなぁ。あんな事を当たり前に出来る
んだからさ。僕なんて席を譲ることは「特別なこと」という意識
が少なからずあるもん。どんな時間を過ごせばあんな風に
心底穏やかな人になれるんだろう。
きっとさ、ドラマって選ばれた人の人生にあるものではなくて
「地下鉄の素敵なおじいちゃん」の生きた歴史にこそあるんだろうね。
そんな事を考えた一日でした。