耳にはまだ水が残っている
街灯が消えた夜道を少しだるい体でするすると歩いて帰る
傷つける言葉しか浮かばない頭脳を恨みながら
同様に自分も傷つけていたのだと慰める
ぬるぬるした足跡にけつまづいて
目の前を悪態が横切った
頭の中で小さな僕の集団が盛んに何かを訴えている
一人ひとりの顔は見えない
灯りが欲しい
水を飲んだ
目を細め
おぼろげに見えた群衆はまるでどこかの国のマスゲーム
青春のマスゲーム
25メートルの濁流に身を任せ
溺れながら下っている坂道
もう振り返ってみることもないけれど
坂の上には何があったんだっけ?
道は自分で作るものだと誰かが言ってた気がするが
僕にとってはそうじゃない
大勢の人が進む場所が道と呼ばれるだけなのだと
頭まで水に浸かりながら悟る僕は天才かも
人には人の道
カバにはカバの道がある
僕の道はどこにあったのか
僕という人間のほとんどは
どこをどう通ったのか
そもそも どこにあったのか
無理くり取って付けても
せいぜい2つ3つで
下手をすれば1つもないというのが実情なのだろう
たはは
そう言えば、家のカギを閉めたのか気になる
まぁ留守番もいるし
そっちでなんとかしてくれるはずだ
と、ほらまた思慮の途中ではぐらかしている!
これがろくでなしと言う者だ
溺れているのか 考えているのか
生きているのか 死んでいるのか
どれかひとつにさえも落ち着かない
耳にはまだ水が残っている
25メートルは遠くにある
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
THE FROCKS LIVE情報
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
8/19(金)
@神楽坂エクスプロージョン
詳細はこちら
8/31(水)
@赤坂グラフィティ
詳細未定
【予約・問合せ先】
thefrocks@gmail.com