「雨の唄」雨の日は、出掛けるのが憂鬱でだから堂々と部屋に引きこもれるはにかみながら、誰に言うでもなく言い訳してギターを弾く春の猫は、やたらまとわりついて肌さみしいのか、寒いからなのか喉鳴らしながら、テーブルの脚に、右手のマウスにすり寄ってくる見えない川が、壁をどうどうと流れる僕は目をつぶったまま、そのメロディに身をゆだねる弦振動と、水と、イメージと、喉鳴りの調和もう少しこのままでいよう