こんにちは。

 

 

2月上旬の10日間、佐賀県神埼(かんざき)市の農園へ農体験の旅へ行ってきました。この農体験の旅は、滞在期間中、1日の半分、3~4時間程度は、農作業のお手伝いをして、残りの時間は、リモートワークなどの自分の仕事をするなり、観光するなりと、自由に過ごすことができる旅です。

 

 

この農体験の旅。No農No Life「ののの」というプログラムを通して参加させてもらいました。

 

 

今回、このプログラムで農体験させて頂いたいのは、佐賀県神埼市本間農園さんです。養鶏をメインにされている農園です。

 

 

 

本間農園さんで体験させて頂いた事は、主に二つ。

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①養鶏

②原木椎茸の菌打ち

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本ブログでは、この二つの体験について、紹介させていただきますね。

 

 

  養鶏

本間農園さんのお宅から車で5分ほど。山あいにある鶏舎での作業でした。1,000羽ほど鶏を飼っておられます。

 

 

鶏舎を外から見た様子です。いくつかの部屋に仕切られており、この中で鶏が飼われています。

 

 

鶏舎の中の様子です。

 

 

本間農園さんでは、このように平飼いで飼育されています。茶色の鶏が雌鶏、白が雄鶏です。それぞれの部屋に、数羽ずつ雄鶏も入れておられます。雄鶏をいれておくことで、イタチなどの外敵の動物に対して抑止力になるということも聞かせていただきました。

 

 

体験させてもらったのは、午前中は、この鶏舎の中で雌鶏が産んだ卵を採る「採卵」。そして午後には、餌やり。日々800個位の卵を産むので、それを全部採ると、かなりの量になりました。苦労したことは、各鶏舎の採卵箱に産んだ卵を採っていく際に、産んだ卵を温め始める鶏がいて、なかなかどいてくれなかったり、また採卵箱の中で産んだ卵が割れると、一気にたくさんの鶏が寄ってきて、その卵を食べ始めたりと。卵を採る前に、鶏を採卵箱の外へ出すのに苦労することが多々ありました。

 

 

餌やりでは、各鶏舎まで餌の入った袋を運んで、餌箱にその餌を投入するという作業をするのですが、それぞれの袋が結構な重量。はじめ慣れない頃には、その重たい袋を持つのがかなり大変でした。しかし作業をするうちに、段々と要領もつかめ、慣れてきました。

 

 

こちらは、撮影用に、鶏1羽と鶏舎の前で撮って頂きました。鶏を抱くと、温かかったです。

 

 

鶏舎で採った卵は、本間農園さんの自宅にある作業場へ持って帰ります。そしてそこで、機械を使って洗う「洗卵」の作業を行います。機械といえども、汚れが落ちない卵も多々あり、それらについては、雑巾で拭き取ったり、再度機械にかけたりと。次々と卵が流れてくる作業。この作業も最初のうちは、結構大変に感じましたが、作業を重ねているうちに、コツをつかめるようになってきました。

 

 

また期間中、販売する卵の各店舗への配送にも同行させていただきました。近所のスーパーや産直のお店など数店舗へ連れて行っていただきました。各店舗では、裏口から入って、値札を自分たちで発行して、決まった場所に並べる。普段は、お店で並べられている商品を見たことしかありませんでしたが、そこに置かれるまでの作業を見せて頂き、勉強になりました。

 

 

こちらは、本間農園さんの自宅で販売されている卵とスイーツです。卵の販売の他、その卵を使ったスイーツの加工、販売もされています。この店頭にも、時折、お客さんが買いに来られていました。スイーツ加工をされているのは奥さん。毎日この奥さんに作っていただいた料理を頂きましたが、とても美味しかったです。これも良い思い出になりました。

 

 

毎日、頂いている卵。今回の体験では、その卵がどのように採られて、お店に並べられるのか、その一連の過程を体験させていただくことができ、貴重な体験となりました。

 

 

本間農園さんでは、鶏に与える餌も、自然な物、そして他の農作業で出た物を循環させる形で用意されています。また鶏も平飼いで飼育されています。自然に寄り添った養鶏をされており、その卵は安全でしかも美味しい。素晴らしい養鶏の体験をさせていただくことができました。

 

 

  原木椎茸の菌打ち

もう一つの作業は、原木椎茸の菌打ち。養鶏と合わせて、この作業も体験させていただきました。

 

 

普段食べている椎茸は菌床椎茸。原木椎茸を作るのはとても難しいというイメージを持っていました。

 

 

しかし栽培の話を聞いたり、実際に作業をさせて頂いて、作業自体は簡単にできることが分かりました。

 

 

では、体験した作業です。

 

 

菌打ちをする原木。クヌギの木です。山から原木を持ってくるところも一緒させてもらいました。1本あたり重量があるので、移動させるのは重労働です。菌打ちの作業は単純ですが、原木の持ち運びが一番大変という印象を受けました。

 

 

原木の菌打ちをする場所に、ドリルで穴をあけていきます。

 

 

打ちつける菌の種駒です。

 

 

ドリルで開けた穴に、ハンマーで種駒を打ち込んでいきます。

 

この作業を、原木の全ての穴に対して、続けていきました。作業自体は簡単でしたが、菌を打つ際、重たい原木を転がしながら、またかがみながらの姿勢での作業でしたので、腰への負担が大きかったです。時折、姿勢を伸ばしながら作業を行うことが大事でした。

 

 

こちらは、すでに過去に菌打ちされた原木です。菌打ちしてしばらくは、寝かせて置いておき、その後、こちらのように、起こして置きます。2年目の冬に椎茸が出るようになるという事でした。一度出るようになれば、3~4年ほど、原木がボロボロになるまで採れる事も教えていただきました。

 

原木椎茸の栽培で大事なのは、環境。日の当たらない暗い場所で、風通しの良い所。このような環境の所を確保できれば、置いておくだけで立派な原木椎茸ができるようです。

 

 

難しいというイメージを持っていた原木椎茸が、思ったより簡単にできると分かり、勉強になりました。自分でもチャレンジしてみたいと思います!

 

 

 

 

この風景は、本間農園さんの自宅近くからの眺めです。穏やかな田園風景の景色が広がっていますね~

 

 

本間農園さんでの、養鶏と原木椎茸の菌打ちの農体験。今まで家庭菜園では、色んな野菜作りにチャレンジしてきましたが、農園で本格的な農作業を体験するのは初めて。家庭菜園とは違う規模で、もちろん大変な作業も多々ありましたが、貴重な体験をさせていただきました。そして自ら栽培や飼育したものを頂けるありがたさを実感できる素敵な旅となりました。

 

 

「半農半X」というライフスタイルを追求し、生活の一部は農に関わっていきたいと考えている日々。今回の旅では、そのきっかけになる素晴らしい体験を積むことができました。

 

 

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

 

また次回の記事でお会いしましょうウインク