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い 今もなお忘れられない面影は 胸に浮かべど霧に霞みて
ろ 櫓の音の聞こえるような静けさに ときめきさえも隠す術なく
は 恥ずかしく紅差すように燃えた肌 転げるように薄れた意識
に 滲み出る育ちの良さに打ち解けて 罪の意識も抱くことなく
ほ 仄灯り心にともす一時は 何に変えても守り通さん
へ 舳先から見つめる沖に蜃気楼 幻の街幻の山
と 戸惑いはやがて炎と燃え上がり 堰切る流れ止める術なく