小間使い(3) | ストーリー短歌

小間使い(3)


よ 世の中はとても楽しいことばかり 夢はピンクの光に溢れ

た 大胆なポーズにころり参るのは 買い物先のパン屋の主

れ 礼儀よく小首傾げて頷けば おまけのパンは抱えきれぬほど

そ 傍に寄り瞳を閉じてされるまま 吐息漏らせばもう手の内に

つ 次々と甘い言葉でたぶらかし 思い描くは踊り子の夢

ね 熱上げる街の旦那は入れあげて 花咲くように噂飛び交い