猫は知っていた(7) | ストーリー短歌

猫は知っていた(7)


あ 飴と鞭使い分けてる家政婦に 騙されまいと苦労の日々だ

さ されるまま黙っていてもつまらない チクってやるぞいつか見ていろ

き きらきらと光るドレスを脱ぎ捨てた 奥様にちと媚を売ろうか

ゆ ゆっくりと爪を隠して胸の中 猫なで声で甘えてみよう

め めずらしく首を撫でられいい気持ち ふにゃんとなって乳を枕に

み 見上げたねやればできるよ奥様は 頬摺り寄せて抱き締めてきた

し 辛抱も大切だけど作戦を 練って初めて一人前さ