これは私が高校2年生の秋に体験したお話です。
また、母とお世話になっている霊媒師の先生の言いつけを守らずに痛い目にあい、
大袈裟に言うと封印と再開花の序章となります。
そのお話はまたいずれ
秋の夜長、暇を持て余していた私に女友達から遊びの誘いがあった。
この春に卒業した先輩が車を出してくれるのでドライブに行こうと誘われ、
今から迎えに来てくれることになった。
どこに行くのかと聞いても「あてのないドライブ」としか答えは返って来ない。
何となく嫌な予感はしたが暇に耐えられず支度を始めた。
念のため、祖父が買い与えてくれた水晶のペンダントを身に着け迎えを待つ。
後部座席に乗り込んだ私は「やっぱりな~」とため息をつく。
予想通り心霊スポットへ連れていかれるハメになってしまったのだ。
行き場所はK町にある「赤い橋」と一家惨殺事件があったとされる「Aさん家」。
どちらも心霊番組で取り上げられる程の有名な心霊スポットである。
くねくねと真っ暗な山道を進む。
車窓から見える景色は漆黒の闇。真っ暗で何も見えない。
目的地が近づくにつれ禍々しい感覚がどんどん強くなっていく…
「あぁ…イヤだな。コレはお母さんや霊媒師の先生に絶対怒られるなぁ…」
と憂鬱な感情に浸り途中から真っ暗で何も見えない窓の外ではなく、
顔を下にうつむけ目を瞑っていた。
車のヘッドライトを頼りに車は走り続け、第一目的地の「赤い橋」に到着した。
真夜中だし車も来なそうなので、橋から数メートル離れた路肩に車を停め歩いて橋へ向かうことになった。
車から降りた瞬間、橋の奥から無数のナニカが迫ってくるのを感じ足が動かなくなった。
「うわぁ…コレはかなりヤバいかも…」と思い先に歩き出した先輩と友達に声をかけよう
と顔を上げた時、数メートル離れた場所からでもその惨状は鮮明に捉えることができた。
こんなにたくさんの霊体を見たのは初めてでした(笑)←当時はまだ高校2年生です
座っている人・立っている人・浮いてる人・漂ってる人…etc
上から下から両サイドから伸びている無数の手!!(ニョロニョロみたい)
この光景に絶句したまま動けない私に気づいた2人は、
そこで待っててと言い橋へ向かって歩き出した。(視えないっていいね)
ところが、1分も立たないうちに2人は走って逃げてきましたよ
橋を渡りだした途端に2人とも足をナニカに触られたそうです。
恐怖のあまり声を出すより走っていたと…まぁそうなるよね
今日は帰ろうとなると思ったが、「赤い橋」での体験が2人の探求心に火を付けたらしく
次の目的地へ向かうことになった。
つづく