今日も来ていただき嬉しいです
のんびり読んでいただけたら…
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猫の機嫌は日により時間により。
昔からの知人しか懐かないと、口うるさく叔父に言われながらもこの村に来た。
伝説のような話で、現実味のないことだと馬鹿にしていた私も、今や二足歩行で歩く猫を受け入れこの村にすっかり馴染んでしまっている。
私がここに住むことになった当初は、「やめた方がいい」「飲み込まれてしまう」と言われた。
信じていなかった当初の私は、うっとおしいと思ったし、ほっといてくれとも思った。
猫はこの村に来るものを飲み込む。
それが伝説でもたわごとでもないと知るのはもう少し後のこと。
ところで何故私は飲み込まれなかったのか。猫との出会いがあまりにも唐突だったからなのか、叔父の村だったから飲み込まれなかったのか。
答えは違った。
私は猫に導かれたのだ。
Coming soon