デートをした。カラオケに行った。

ふいに好きな人が言った。


『葉花はいい子だね♪』


それから放心状態で、気付いたら涙が頬を伝ってた。


彼は私の異変に気付いて、

「…どうした?なんかあった?俺なんかした?」

『…なにもないよ♪ははは…』

「言わないとダメだから」


…あのね…思い出したんだ…。

最近ずっとひっかかってたもの。今でも

心がいたい。辛い。


何?今更、いい子ぶってるの?


「そうやって言われたの?」

『…うん…』


涙が止まらなくなった私を強く抱き締めてくれた。

そんな彼を強く抱き締め返した。


私は決していい子じゃない。ダメなところも沢山ある。

最悪なところも。

だからね、勘違いしないで。私、いい子じゃないの。