プロローグ
─ 白と黒でできているようにしか見えないこの世界 ─
僕、岬 悠人(みさきゆうと)はどうでもいいと思いながら暮らしていた。
そんな高校1年の夏のことだった。
「悠人、引越しするわよ。」
母さんが泣きながらこう言った。
僕はなんとなく、意味が分かった。
新しい学校。見たことない人達。
普通ならクラスになじめるだろうかとかドキドキするだろう。
でもそんなことどうでもいいと思って暮らしてる僕にとって、
そんなことはどうでも良かった。
右手にはカバン。
ボタンは全締め。
ズボンは全く下げずに。
いかにも優等生の格好で僕は黒板の前に立った。
「岬 悠人くんです」と担任の女教師に紹介された。
僕は嫌々「宜しくお願いします。」と言った。
するとクラスのムードメーカ的存在みたいな女の子が
「はいはいはいはいっ!莉奈の隣あいてるっ!」
「え・・・・・・・・・・・・・。」
正直僕は困った。
どっちかと言うと苦手なタイプだ
「ぷっ・・・莉奈、初対面でテンション上がりすぎ!困ってんじゃん!」
クラスメイトが言った
「じゃあ莉奈ちゃんの隣でいいかしら?」
僕は嫌々
「・・・・・はい」と答えた・・・
