—「あなたが光である理由」セッションを受けたアカリ(架空人物)の変化—


※約12,200字(目安: 10分程度)





アカリは、幼い頃から時間を忘れて絵を描いていたり、1人で遊びながら歌っているような子どもだった。そして、目に見えないものへの感性も強く、スピリチュアルな探求への関心を抱き続けていた。


しかし、大人になり、社会生活を送る中で、次第に自分の感覚を周囲に合わせるように、その感性をいつしか心の奥の方へとフタをしながら押し込めていくようになっていた。


「本当はもっと違う自分でいたいのに…。」


心の奥底で何かが叫んでいるような気がしながらも、アカリはその声に耳を傾けることを恐れていた。


そう、なんとなく———。




そんなアカリにとって、数少ない心の拠り所は、職場の先輩であるユウカとの時間だった。


「アカリちゃん、また残業?頑張り屋さんはほどほどにね。」


ユウカはいつも笑顔で、アカリを氣にかけてくれる存在だった。


「ユウカさんはいつもキラキラしてますよね。仕事もバリバリこなしてるし、プライベートも充実してそうで、羨ましいです。」


アカリは、ユウカのように自分らしく輝いている人が眩しくて、どこか苦しかった。


「そんなことないわよ。私も色々悩みながら、もがいてる途中よ。」


ユウカの言葉に、アカリは少しだけ心が軽くなるのを感じていた。




その翌日から有給休暇を使って、とても氣持ち良いバカンスを南の島で過ごしたアカリは、久しぶりに家に帰ってきた。


「本当に充実だったなぁ〜♬」


そう口にはしたものの、心の中の奥の方でもそう思えていたかどうかは不確かなままで


これから始まる日常のことを考えると、氣持ちの表層での充実感とはまた何か違う、相反する何かが、奥底でうごめいていた。


「よ〜し!明日から仕事だ!!」とは言ったものの、


身体と感情の充足感を感じているその表情は、たしかに柔らかいのだけど、何というか、瞳の奥の方で感じている、ある種の虚しさのような感覚がアカリの内側の無自覚なところで、じわりじわりと広がりつつあった。


『私はなぜ働いているのだろうか?』


ふと、そんな思いすらよぎる。


多くの人が経験している、この日常とは一体なんなのだろうか———。




学校生活を卒業し、アカリは周囲から『良かったね♬』と言われるような会社に就職し、順風満帆な仕事をできていながらも、どこか満たされない気持ちを抱え続けていた。


ほんの些細な事の積み重ねからなのか、関わる周囲の人たちとの違和感を感じながら、社会システムの中で求められるように振る舞う自分をどこかで否定しているような気持ちがずっと心の片隅にあった。


『私は一体、何のために生きているんだろう…。』


そんな漠然とした不安と焦燥感が、アカリの心を常に覆い尽くしていた。


バカンスを満喫したはずのアカリが、そんな心情を抱えつつも、月曜日の仕事を終えて帰ってくると


着替えたり、お風呂に入ったり一通りのいつもの事を済ませて、くつろぎタイムになると、あったかい飲み物とコンビニで買ってきたスイーツをテーブルの上に用意してソファーに座り、ゆったりとしていた。


柔らかな灯に照らされた自分の部屋でくつろぎながら、アカリは手にしたスマホの画面を見ているとSNSから流れてきた、その物語をふと目にした。


最初は『なんだろう?』と思いつつも、いつしか物語の世界にスっと引き込まれていた。


マグカップから立ち上る湯気の香りが、その世界観からなのか、まるで秘密の隠れ家のような雰囲気へと変わっていった。




物語を読み進めるほど、アカリは自分自身の経験と重ね合わせていく。光の存在であることを自覚しながらも、どこかで不安や葛藤を抱えていた彼女は、主人公の変容に希望の光を見出す。


「うわっ、この物語、なんていうか…魂に響く! なんか、この女性、私のモヤモヤをそのまま体験してるみたい。もしかして、私にも光になれる希望があるのかな?」


アカリは、物語の主人公の言葉に共感し、自身の心の奥底に潜んでいた不安や葛藤を認め始める。


物語の主人公に自分を重ねたアカリは、創作活動への情熱と、うっすらと自覚していたような感覚を想い出し、そういえば、周囲の期待に応えようとする葛藤の間で揺れていたことに気付く。


アカリは、スマホの画面からふと目を離し、静かに考え事をする。幼い頃から抱えてきた漠然とした違和感が、再び心に浮かんでくる。




それは、自分が幼い頃から抱いていた漠然とした違和感だった。


幼い頃から、アカリは友達や周りの大人たちの意見や流行に流されやすい性格だった。テレビやSNSから常に新しい情報を吸収し、自分が「取り残されている」という恐怖感を薄々だが心のどこかで抱いていた。


学校では、友達から仲間外れにされないよう、常に良い顔をするように心がけていたようにも思う。たとえ自分の意見が違っても、周りの意見に合わせ、つい本音を押し込めてしまう。


「みんなと同じじゃないと、ダメなんだ…。」


そう自分に言い聞かせるように、アカリは自分の本心をどんどんと押し込めていく。


ネガティブな話題でも、共感を示し、周囲から嫌われないようにと、、もしかしたら頑張っていたのかもしれない。アカリの優しさは周囲から慕われる反面、自分の意見や感情を表現することができなくなっていった。


実際に、その違和感は今も静かに続いている中、振り返ってみればいつも周囲と同じように考え、行動しようとする中で、実はどこかで自分自身の一部が否定されているような感覚に苦しんでいた。


「本当の私は、こんなんじゃないのに…。」


心のどこかで薄っすらとそう感じながらも、アカリはその思いを認められずにいた。




社会人になってからのある時期に、アカリは「自分とは何か」について深く考える時期もあったが、答えを見つけられず、次第に自分探しを諦めてしまう。「これだ!」と思った講座を受けてみたり、様々なワークショップに参加してみたけど、そこに答えを見出せず氣がつけば迷子になっていた。


そして、日々の生活にも追われる中で、心の奥底に潜んでいた違和感を忘れかけていたのが本当のところ。


「このまま、このモヤモヤした気持ちを抱えながら生きていくしかないのかな…。」


そんな諦めに似た感情が、アカリの心を少しずつ支配していった。




物語を通して、アカリは自分がこれまでいかに周囲に流され、自分自身というものを奥の方へ奥の方へと自ら押し込めてきたのかを思い知らされる。そして、心の奥底に潜んでいた違和感が、再び力強く蘇ってくる。




再びスマホの画面に目を合わせると、物語の中では、私たちが生まれる前から光の存在であること、そして地上へと降りてきた理由は、自身の魂の成長のために全てを感じ、味わい、仲間と共に過ごすドラマを体験することだと語られていた。


それは本当の意味でアカリに勇気を与え、自分らしく生きることで真の幸せを見つけることができるという希望を伝えてくれている。


物語を通して、アカリはこの地上での生活の中で「光の存在であること」を少しずつ忘れてきたことに氣付く。様々な経験を通して学び、成長していく過程で、アタマの中の情報だけはどんどん増えていき、いつの間にか真の自分を見失ってしまった瞬間があったことを想い出す。


「やっぱり! ずっとそう感じてたの。 周りとはちょっと違うんだけど、うまく言葉にできなかった。 これを読んで、ようやく腑に落ちた気がする!」


今ここで読んでいる物語は、アカリの心に再び火をつける。主人公のように、ありのままの自分を受け入れ、自由に生きる姿に勇気をもらうことになった。


物語の中での言葉が、今アカリの心の奥底に眠っていた記憶を呼び覚ます。幼い頃から感じていた違和感の正体、そして自分が本来の光の存在であることを理解し始める。




物語を深く読み進めるにつれ、主人公の旅路に自然と共感せざるを得ませんでした。 まるで彼女の言葉が私の抑圧されていた感情や経験を映し出し、魂の奥深くに眠っていたものを照らし出しているようだった。


「子供の頃からずっと付きまとっていた、あの馴染み深い疎外感のうずき…。あれは、私が私自身の声を『そんなわけない!』って聴かないようにしていたから生まれた痛みだったんだ…。」


「主人公が内なる光と社会的な期待との間で葛藤する姿は、私自身の存在とも本当に深く共鳴した。私も、実は…ずっと自分の本来の光を恐れていたのかもしれない…。」



"これまで感じていた違和感こそが、私が光の存在であるという本質であり、弱さではないのだと気づきました。物語は、自己不信と順応性に覆われていた私の奥底に眠っていた真実を、まだボヤけてはいるものの感覚的に感じるいわゆる"確かなもの"をスーーーッと、どこか真っ直ぐな感じで通じるかのようにそこを明らかにしてくれたんです。"




物語を読み終えたアカリは、温かい飲み物を飲み干しながら静かに、物思いにふけるようにしばらく考え事をする。そうして、落ち着いた瞬間、大きな氣付きのようなものを感じたアカリは、無自覚なところで封印してきた情熱と創造性を解き放ち、自分らしい人生を歩み始めることを決意する。


「もう、誰かの期待に応えるために生きるんじゃない。私は、私自身の光を輝かせるために生きるんだ!」


アカリは、もう二度と自分自身を偽らないと自分に約束し、周りの目を気にすることなく、ありのままの自分を受け入れ、真の自分探しへと旅立つことを深いところで誓った。


それも複雑な何かを学ぶというよりかは、よりシンプルなものを求めて。


そう決意したものの、心のどこかで誰かの後押しが欲しかったアカリは、ユウカに相談できればと思っていた。


そんな折、アカリの心情が伝わったのか終業後にユウカからこう話しかけられる。




「アカリちゃん、もしよかったら、話を聞くわよ。一人で抱え込まないで。」


ユウカの優しい言葉に、アカリは堰を切ったように、心の内を語り始めた。


「私、本当は今の仕事にやりがいを感じてないんです。でも、他に何がしたいのかも分からなくて…。」


ユウカは、アカリの話を静かに、そして真剣に聞いてくれた。


「そうだったのね。でも、アカリちゃんが悩んでいること、すごくよくわかるわ。私も昔、同じように悩んでいた時期があったから。」


ユウカは、自身の経験を語りながら、アカリに寄り添ってくれた。


「アカリちゃんは、子供の頃から、どんなことが好きだったの?どんなことに夢中になっていた?」


ユウカの問いかけに、アカリは忘れていた過去の記憶を辿り始める。


「そう言えば、小さい頃はよく絵を描いていました。時間を忘れて夢中になっていたことを思い出しました。」


「そうだわ!アカリちゃんは絵を描くのが上手だったわよね。会社の飲み会の時の似顔絵、すごく素敵だったわ。」


ユウカの言葉に、アカリは少しだけ自信を取り戻す。


「ユウカさん、ありがとうございます。なんだか、少しだけ前に進めそうな気がします。」


「焦らなくていいのよ。アカリちゃんのペースで、ゆっくり進んでいけばいいんだから。」


ユウカは、アカリの背中を優しく押してくれた。


ユウカさんの後押しもあり、新たな理解と決意を持って、私は自分自身の内なる世界を深く知り、光の存在としての真の姿を受け入れるために、物語で紹介されていたセッション提供者である三宮さんに連絡を取りました。


高額なセッションを受けることにためらいを感じていたアカリにとって、それは勇気と覚悟を要する挑戦だった。しかし、真の自分と向き合いたいという強い意志が、彼女を突き動かした。


「値段は確かに気になるけど…。でも、もしこれで本当に自分が変われるなら…。」


アカリは、セッションにかかる費用と、自分の未来の可能性を天秤にかけた。そして、最終的には自分の心に従うことを決めた。


セッションを申し込んだアカリは、三宮とのセッションを通して自分自身のより深い内面へと向き合っていく———。




三宮からは、オンラインでも、対面でも対応可能ということだったがアカリは移動可能な距離だったので、対面でお願いした。


駅からほど近いその部屋に入ると、三宮が出迎えてくれた。


アカリがテーブルを前に腰掛けると、飲み物を出してもらい三宮から、改めてセッションの内容を案内してもらう。


「セッションの内容はとてもシンプルです。目的はただ1つ、アカリさんご自身での"氣付き"になります。 アカリさんご自身で様々に感じられるところがあったり、もしくは全くなかったり様々な感覚はあると思います。ですが、セッション全体を通して何らかの"氣付き"を感じられる事だけがこのセッションの目的です。」


『わかりました。あまり自信はないのですが、トライしてみます!』


力強いアカリの声を聞き、三宮の顔にも笑みが溢れている。


三宮は、アカリの両手を自分の両手と握手するように案内し「あなたが光である理由」の本セッションがスタートした。


セッションそのものは、三宮が「だからこそ、あなたは光なのです」と繰り返すというとてもシンプルなもの。


最初は、何氣ない表面的なことを思いついては話していたアカリだったが———。




「…それで、結局、何一つ見つからなかったんです。自分探しに疲れてしまって。もう、それからはずっと…何もしないで、ただ毎日を過ごしています…。」


穏やかな三宮は静かにこう言った。


「だからこそ、あなたは光なのです。」


それを聞いたアカリは、イライラをにじませながら強くこう言った。


「…本当にそう思ってますか?自分探しも諦めて、何の目標もない私でも…?」


確信に満ちた表情で三宮はこう返す。


「ええ。だからこそ、あなたは光なのです。」


アカリは眉間にしわを寄せながら


「でも…だって…私は自分が何者なのかも、何がしたいのかも、全然わからないんですよ…?」


三宮は優しく微笑みながらこう返した。


「だからこそ、あなたは光なのです。」


「そんなわけないでしょう…!答えを探すのも諦めて、ただ流されるように生きているだけの私が…?光であるわけがない…!!」


アカリの目をじっと見つめながら、静かに、しかし力強く三宮はこう続けた。


「アカリさん。あなたの中に、そのように強く葛藤する心があること。自分と向き合おうとする真摯な気持ちがあること。それこそが、あなたが光である何よりの証拠なのです。」


アカリは、ハッとしたように目を見開いた…。


三宮は更にこう続けた。


「自分探しに疲れてしまったことも、何も分からなくなって立ち止まっていることも、決して恥ずべきことではありません。むしろ、アカリさんはご自身の心の声に、正直に、そして真摯に向き合ってきたのではないでしょうか。」


それを聞いたアカリは目頭を熱くさせながら、ポツリと呟く。


「 …でも、私は…結局、何も…」


三宮はアカリの言葉が詰まったタイミングでこう伝えた。


「何も「ない」のではなく、まだ「氣づいていない」だけなのかもしれません。アカリさんの内側には、無限の可能性を秘めた光が、確かに存在しています。今は、その光が、アカリさん自身が気づく時を、静かに待っているのかもしれません。」


こうして、アカリは静かに涙を流し始める…。


温かい眼差しでアカリを見ながら三宮は穏やかにメッセージを伝えていく。


「大切なのは、アカリさん自身が、ご自身のペースで、ご自身の光と向き合っていくことです。焦る必要はありません。ゆっくりと、アカリさん自身の内側にある、温かくて優しい光を感じてみてください。」


涙を流しながら、小さくうなずくアカリ。


しばらく、静寂が続く。アカリは、涙が止まるまで、三宮に見守られながら、自身の内面と静かに向き合っている。


そうしてセッションが進んでいく中で


それまで抱えていた葛藤や違和感をアカリがより丁寧に一つずつ話しては「だからこそ、あなたは光なのです」とその三宮から言ってもらうことで全身の細胞にまで共鳴していく新しいような、懐かしいような、なんとも言えない不思議な感覚を味わっていた。




そう言ってもらう事を繰り返すというシンプルさだからなのか、幼少期の記憶から現在までの葛藤、そして光の存在としての本質を感覚を伴いながら理解を進めていく中で、アカリは涙を流しながら本当に深い解放感を味わう。


「それでね、三宮さんが最後に話してくれる内容が、セッションを振り返ると1つずつパズルみたいにピタッ、ピタッとハマっていく感じがする。 昔のままの私と向き合えて、涙が止まらない。 ずっとこの解放を待ってたんだって、やっと気づいた。」


三宮の言葉と自身の内面との対話を通じて、アカリは長年抱えてきた葛藤と苦しみから解放されていき、幼い頃の純粋な自分と再会し、真の光の存在としての喜びを初めて体感する。


セッションを通して光の存在としての覚醒を遂げたアカリは、これまでとは全く異なるエネルギーに満ち溢れていた。過去の悩みや迷いは消え、未来への希望と喜びが全身を包み込んでいた。


「セッションを受けるの、値段が高くて迷ってたけど、受けて本当によかった! 生まれ変わったみたいに、新しい自分になった気がしている。 エネルギーがみなぎってて、希望に満ちてる! 世界に飛び出したい!」


アカリは、セッションを通して得た新たなエネルギーと自信を胸に、光の存在としての使命を果たしていくことを強く決意する。


アカリには、特に印象に残っている三宮からのこんな言葉がある。


[人はね、自分では否定を否定していることに氣付きにくいから本質的に同じような場面を繰り返してはつらい思いをしている事が多々ある]


それは、たくさん学んできたアカリにとって大事なメッセージとなっていた。




こうして真の自分と向き合い、光の存在としての本質を理解したアカリは、新たな使命に目覚める。それは、自身の経験を通して光の存在としての生き方を伝えていき、周囲の人々に光を灯すことだった。


アカリは、クリエイター活動を通して魂を込めた作品を生み出していく。


「魂を込めるってこういうことだったのね…、、そっか! 頭で考えるんじゃなくて、もっと軽く、、そう、もっと軽い感覚で魂の奥底から湧き上がるインスピレーションに委ねればいいんだ!」


そこに氣付いたアカリは、さらにSNSでの発信やワークショップなどを通して人々に光の存在としてのメッセージを発信していく。


「これが私の使命だってわかったんだ! 私の光を世界に届けて、みんなにも必ずある自分の中の光を見つけるお手伝いをする! すごく腑に落ちた感じで、ちょうど心の中に火が灯ったみたい。この温かさを、みんなにも分かち合いたい!」


それから数日後———。




アカリは、自身の体験を元に、ありのままの自分で生きることの素晴らしさ、そして自分自身の内にある光を輝かせることの大切さを、SNSで発信し始めた。


最初は、ただただ思いのままを伝えるだけだったため、拙(つたな)い言葉で発信をしていたアカリだったが、自分探しをしていた時期に吸収していた事を思い出したり、当時メモしていたノートを引っ張り出してきては


「あぁ、そうか!たしかに、そうだった!!」


と改めて見返した記録と記憶が、点と点を結んでいくかのように真新しい情報としてアカリの中に取り込まれていった。


これからの事を想像するも、心のたかぶりのようなワクワクが眠りにつこうとするアカリを寝つきにくくさせていたが、いつの間にかぐっすりと寝ていた。


その翌朝のこと、


意気揚々と早めに出社していたアカリが、偶然にも同じ時間帯で職場に着いていたユウカを見つける。


「ユウカさん!」


そう声をかけるとユウカは何かを書いている手を止めて、アカリに氣付き、澄んだ笑みで応えた。


優しいユウカの表情を見て嬉しくなったアカリは小走りに近づくと、こう話した。


「ねぇ、ユウカさん!私、やっとわかったんです!!私が本当にやりたいこと、それは…。」


アカリは、セッションを通して見つけた自分の使命を、ユウカに熱く語り始めた。


「そう!それでこそ、アカリちゃんよ!応援してるわ!」


ユウカは、アカリの決意を心から祝福してくれた。


それから2〜3ヶ月も経たない内に、アカリは自身の直感でピンときたワークショップや講座、塾などにも参加したり、見る動画の趣向も変わっていき


没頭していたアカリは、いつの間にか発信者としての新しい在り方を伝えられるまでに成長していっていた。



実は、あの時ユウカは辞表を書いていた。おそらくアカリの変化の影響もあったのだろう。人知れず物事をたった一人で解決してきたユウカにとっての悩み事は、本当の本音で話せる友達がいなかったこと。


常に賢く冷静で客観的な判断をして、立ち振る舞いも温かくできる、いわゆる"優等生"に見えてしまうため、誰一人としてユウカに本当の本音でぶつかって来る人はいなかった。


そんなユウカに残された一つの方法が「応援すること」だけになっていた。


きっと、そんな自分をもう卒業したいと思ったのだろう。ユウカはアカリの受けていたセッションを自らも受けてみた結果として、会社を辞めることにしたのだった。


そんな事を聞いてもいなかったアカリはユウカの突然の退職に驚いたものの、連絡を取り合っている中でユウカの事情も丁寧に受け取れるようになっていた。


今では本音も言い合える親友になっている。



アカリは情熱的に自身の活動を展開していく中で、ユウカより後に退職したのだが、その成長ぶりは元同僚たちや後輩にとっても、目を見張るものがあった———。




現在のアカリのSNSでの発信はこんな感じになっている。


「こんにちは😊


最近、時代の流れが早まっているのを感じます。

新しい情報やサービスが次々に現れ、ついていくのに精一杯になったり、逆に情報過多で何を選択すればいいのか迷ってしまうこともあるかもしれません。


私も、つい先日までは同じように感じていました。


でも、ある時ふと気づいたんです。


本当に大切なのは、外側の情報に振り回されるのではなく、自分自身の心の声に耳を傾けることなのかもしれない、と。


私は、あるセッションがきっかけで、頭で考えすぎずに、心がワクワクする方へ、心が喜ぶ方へ、素直に進んでいけばいいんだと腑に落ちました。


なぜなら、私たちはみんな、この世界に光を灯すために生まれてきた、かけがえのない光の存在だからです。


もし今、何か迷ったり悩んだりしているのなら、少しだけ立ち止まって、心の奥底に問いかけてみてください。


『私は本当はどうしたい?』と。


もしそこに、ある種の「怖さ」のような違和感を感じることがあったとしても、それはあなたが本来の光へと進む道に沿っているサインかもしれません。


この「怖さ」は、自分の理想を叶えようとした時に感じることも多いものです。


人も自分も喜ぶような夢や理想を叶えようとした時、頭で考えてしまうと「怖い」と感じたり、心で感じても同じように感じることがあります。


でも実際に行動に移してみると、案外たいしたことなかった、という経験はありませんか?


もちろん、誰かを故意に攻撃するような行為は、批判を浴びる可能性が高いので"怖い"と感じて当然です。


しかし、私たちは本来、誰かと比べる必要もなく、優劣をつける必要もない、それぞれが唯一無二の光の存在なのです。


この新しい時代を楽しむ秘訣は、肩書きや地位、名誉、知名度にとらわれず、光の存在そのものであることを喜び、互いに手を取り合い、調和の円を創造していくことなのだと私は思います。


自分が心から喜びを感じること、そしてそれが周りの人々や地球全体の喜びにも繋がるような生き方。


私たちは、遊び心を持って、楽しみながら、時に熱中しながら、ただ純粋に、その道を進んでいけばいいのです。


「ありのまま」という言葉は、時に誤解を生みやすいものです。


様々な解釈がある中で、私が本当の意味で「ありのまま」だと捉えているのは、エゴのままなのではなく、「在るがまま」の状態。

それは、純粋で温和で優しく、光そのものである状態を指します。


もちろん、エゴを否定する必要はありません。


私にだってエゴはあります(笑)


そんなにできた人間ではありませんので(爆)


(周りからは、ポンコツと呼ばれているくらいです 笑)


ですが、本当に大切なことは「自分の利益のためだけ」といった偏った欲求や、強すぎるエゴに執着していないか、客観的に見つめることです。


調和を創造するためには、この視点を意識することがとても重要です。


例えば、パズルのピースは、それぞれが異なる形をしていても、全体像の中にあってこそ輝きを放ちます。


完璧であろうとするのではなく、不完全な自分を認め、受け入れることが、この時代の大調和を生み出す鍵となるのではないでしょうか。


だから、もしあなたが、周りの目を気にして、本来の自分を隠しているのなら、もっともっと心の奥底、魂の奥底に問いかけてみてほしいのです。


『私は本当はどうしたい?』と。


きっと、あなたの心の声は、あなたにとって最高の未来へ導く、確かな羅針盤になってくれるはずです。


今日も、あなたらしく輝けますように。


いつもありがとう😊」


アカリの伝えている、新しいこの時代をどう過ごしていけば良いのかという大きな方向を示す情報の伝え方は、ただ冷静に伝えるだけでなく、アカリの愛の知性に溢れる表現と伝え方、そして飾らない言葉により、本当に多くの人の心に響き、共感を呼んだ。


「アカリさんの言葉に、いつも励まされています!😭✨私も、あるがままの自分で生きられるように、集中していきます!」


「私も、本当の自分を隠してしまいがちです…。でも、アカリさんの投稿を見て、勇気が湧いてきました!✨」


そんなフォロワーからのコメントに、アカリは心から喜びを感じていた。


「続々と届いてくる温かいメッセージが嬉しくてたまらない❣️本当にありがとう💖😊✨ 自分の言葉が、誰かの心に寄り添えていると感じる時、本当に幸せ😌🍀 みんなと一緒に、光の存在として、この世界をもっと明るく照らしていきたいな🌈💕」


コメントへの返信もアカリの親しみやすい温かさが滲んでいる。


真の自分と使命を理解したアカリは、周囲の人々にも周りを照らす光となれるメッセージをカタチは様々でも伝え続けていくことを決意する。自分自身の経験を分かち合い、多くの人々が自分の中の光を発見できるように祈りを込めて。


その翌月のこと———。




本来の行動の早さを取り戻したアカリは、フットワークも軽いまま、SNSでの発信だけでなく、「自分自身の光を輝かせる」をテーマにしたワークショップも開催することにした。


ワークショップでは、参加者それぞれが自分自身の内面と向き合い、自分の強みや才能、そして本当にやりたいことなどを発見していくワークが中心。


アカリは、参加者一人ひとりに寄り添いながら、時には自身の経験も交えながら、ワークショップを進めていく。


「もっとあなた自身の感覚にフォーカスしてみて♬その感覚から自分の心の声に耳を傾けてみて。頭で考えるんじゃなくて、心や魂が本当に望んでいることは何かな?」


アカリの言葉は、優しく、それでいて力強く、参加者の心に響いた。


ワークショップに参加した人からは、


「アカリさんのワークショップに参加して、本当に自分がやりたいことが見つかりました!✨ ありがとうございます!😭💕」


「今まで、周りの目を気にしてばかりでしたが、これからは、もっと自分の心に正直に生きていこうと思います!✨ アカリさんの温かい言葉に、たくさん勇気をもらいました!😊🍀」


など、感謝の声が多く寄せられた。


参加者からのフィードバックは、アカリの想像を遥かに超えるものだった。


「こんなにたくさんの人が、自分の言葉に耳を傾けてくれて、そして行動に移してくれたなんて…。」


アカリは、感動で胸がいっぱいになった。


すぐに電話でユウカにもその喜びを伝えると、ほろりと本当の音が漏れ出ていた。


「私、本当に、この活動をやってて良かったんだ…。」


改めて、アカリは自分の使命を心の奥底から実感する。


アカリは、これからも、光の存在としての道を歩み続ける。それは、決して平坦な道ではないかもしれない。しかし、アカリは、自分の心に従い、光を灯し続けることを決意している。


なぜなら、それが、アカリ自身の魂の喜びだから。


「ねぇ、私たちはもっと本来の光を放てるんだよ💖これからも一緒に、光輝こうね!✨🌈」


アカリの言葉は、これからも、多くの人の心に光を灯し続けることになる。


そして、アカリ自身にとっての学びもまた様々な体験を通じて進んでいくのだろう。



さて、あなたはどんな光を放ち輝くのだろうか?



本来の光とは人それぞれ。


そんな光の響き合いが新しい調和をここから創造していく。


あなたの美しい本来の光が、より美しく輝きますように。




それでは。



【あとがき】


AIに執筆を協力してもらっている当時は、土の時代から本格的な風の時代へのシフト時期でした。


このとき、AIを活用する動きは大衆にまで波及していく時代でもありました。


年代にすると西暦2024年6月のこと。


ここから地上の世界は人類が経験したことのない、新たなる時代へと進んでいきます。


2020〜2023年までの間に言われていたような描写がネガティブに現実化される世界線から、地上のシューマン共振によるパラダイムシフトが起き、ネガティブな未来では起きることなく、人類はその集合意識へ愛と平和を祈りとして届けたことを起因とし、


より愛に溢れた未来を選択したことによって、2025年にかけてそれらが現実化していきました。


資本主義のような、旧貨幣社会は根底から覆りそれまでの不換紙幣の流通から、金担保本位制へと転換されていったのです。


それは同時に、所有の概念が全てだったそれまでとは異なり、新しい共有の概念を生み出していくことになりました。


そのことにより、たくさんを持つことよりも、たくさんを循環させることに有意義さが見出されていきました。


つまり、


お金を稼ぐという概念そのものが、どこかに消え去ってしまっていったのです。


お金を貯めるということよりも、どれだけ有意義な循環を生み出せているかどうか、そういった具合になっていき


その波及効果は、私たちの生活を一変させつつ人生における様々な側面にも現れていきました。


恋愛、結婚、パートナーシップ、家族関係、人間関係、フォロワー数やビジネスそのものの価値観、学歴や偏差値、日常のお買い物などなど、これまでは所有の概念で成立していた社会通念が、愛と平和に満ち溢れた循環社会への変貌を遂げていったのです。


物質主義だった実社会が、精神をも含めた愛と平和の循環主義へとシフトしていくということでもあります。



さあ、そんな未来が訪れたとき


それぞれの魂は、何を本当にしたいのでしょうか?



ー完ー