ハヌルとウォノ、子供たちから解放されて2人きりになる。
ハヌル「ありがとうございます。あ、私のスマホ!」
ウォノ「僕が持ってきました。あ!電話が掛かってきました」
ハヌル「すみませんが、通話にしてもらえませんか?スピーカーで」
ウォノ「はい」
ハヌル「もしもし?」
通話相手「ソン・ハヌルさんですか?」
ハヌル「はい、そうですがどなたですか?」
通話相手「養子縁組支援センターハン・イルス代理と申します。実親に会う決心がついたかどうか確認のお電話をしました」
家に帰ってきた3人。
ヨヌ「ただいま~」
クニョン「お帰り~。お疲れ様でした」
ハヌル「そんなことないです」
クニョン「2人とも早く休みな。ヨヌは手を洗いに行こう」
ヨヌ「おじさん、私好きなオッパができたの。アレックスオッパっていって14歳でものすごーくかっこいいの」
クニョン「ウォノオッパが好きだって言ってたのはいつのことだ?どうして気持ちが変わるんだ?」
ヨヌ「もともと女心は葦(アシ)みたいなものなの!」←(日本でいう「女心と秋の空」)
出て行くヨヌ。
クニョン「一緒に行こう」
ハヌル「私とビール1杯飲みませんか?」
お酒を飲んでいるウォノとハヌル。
ハヌル「さっきビックリしたでしょ?」
ウォノ「え?はい。ハヌルさんもビックリしたでしょ?ごめんなさい」
ハヌル「ウォノさんがなんで謝るんですか。余計な事知っちゃって私が申し訳ないです。面倒なことになって」
ウォノ「面倒なことじゃないです。本当はどうリアクションしたらいいのか分からなくて...難しいですね」
ハヌル「はい、とても難しいですね。私も他の人にこんな話するの初めてなんです。私の両親も私が知ってることを知らないんです」
ウォノ「それで家に戻らないんですか?」
ハヌル「戻れないんです。私、オンマ・アッパから本当に愛されて育ったんです。そばで見てるからご存じでしょ。オンマ・アッパがどれほどすごいか」
ウォノ「わかります。ハヌルさんをものすごく愛してるってこと」
ハヌル「だから勇気が出せないんです。私がそれを気にしてることがオンマ・アッパを裏切ってるようで。延ばして延ばして少し前に確認しました」
ウォノ「そういうこともあります。わかります」
ハヌル「あ、ほんとにTMIだ」
ウォノ「そんなことないです。僕はオンマ・アッパが忙しくてあまり構ってもらえずに大きくなったんですよ。だからハヌルさんがひそかに羨ましかったんです。いつでも話し相手が必要だったら僕を呼んでください。僕が心の支えになってあげます」
ハヌル「ありがとうございます。あの、いつまで丁寧語を使うんですか?私よりも4歳も年上なのに」
ウォノ「僕が勝手にタメ口を使うのもあれで...じゃあ僕たち一緒にタメ口にしましょうか?」
ハヌル「そうしましょうか」
ウォノ「うん、ハヌルって呼ぶよ」
ハヌル「うん、オッパ」
乾杯する2人。
酔っぱらってカラオケをするハヌルとウォノ。
次の日。
ウォノ「いい朝だね...って感じじゃないね」
ハヌル「あ」
ウォノ「良くないことがあるみたい」
ハヌル「実は私を産んでくれた方がいらっしゃる場所がわかったの」
ウォノ「ほんとに?」
ハヌル「うん。だけど行く勇気がでなくて」
ウォノ「僕今日休みなんだけど。もしも一人で行くのがあれだったら僕が一緒に行くよ。僕が君の心の支えになるって言ったでしょ」
実親のいる場所に行くウォノとハヌル。
ハヌル「あそこよ」
ウォノ「ああ」
ハヌル「お客さんのフリして行ったら私だって気づくかな」
ウォノ「どうかな。以前どこかで見たんだけど後ろ姿だけ見ても自分の子だって気づくって言ってたよ。パッと見てそっくりってこともあるし」
ハヌル「じゃあ行かないで遠くで見てるだけにしようかな」
ウォノ「君が思うようにしな。誰も君が何してもどうこういう人はいないから。憎もうが懐かしかろうが何もしなくても」
ハヌル「ありがとう。おかげで勇気が出た」
ウォノ「ただできるだけ後悔が残らないように」
お店に向かうが急にハヌルがウォノの手を引く。
ウォノ「どうしたの?」
ハヌル「オンマ・アッパだ」
ウォノ「え?」
ハヌル「オンマ・アッパがなんで...」
ウォノとハヌルが一気に仲良くなったね。ハヌルと両親も実親について話あって一緒に会いに行ってほっこりするお話だった。