俺は“雨男なのか”ってくらいにいつも雨が降っていた。
そして、あの日……キミと出逢った時も雨だった。
○○が雨の中、傘をささずに公園のベンチに座っていた
壱馬「大丈夫か?」と傘を差す
○○「え?…………」と声のする方に顔を上げると………
壱馬「泣いてたのか?……っておいっ!」
○○「………独りになっちゃった………」と抱きつく
あれかどのくらい時間が経ったのが分からないが目覚めるとふかふかのベッド、シンプルな壁紙にアンティークな物もが置かれた部屋だった
○○「………ここ……どこ?」
壱馬「起きたか?」
○○「え?………誰?」
壱馬「あっ!俺、壱馬………お前は?」
○○「………○○……」
壱馬「○○なっ!」とクールな表情を見せる彼
○○「あ、あの……私………」
壱馬「風邪ひくぞ!あんなとこで傘もささずにいたら………あのさ、よかったら……今日からここに住むか?」
○○「え?」と脳裏に過ぎったのは………悲劇だった
《昼頃》
海外出張中の両親から帰国するとの事で迎えに行く途中………両親が事故に巻き込まれたとの連絡があったが、一人っ子である○○は絶望に落ちた。
壱馬「俺が一緒にいてやる!」
○○「壱馬………」と泣きながらまた抱きつく
何故か壱馬といると心地よくて離れたくないと思った
○○「(壱馬となら……幸せになれるかな?………)」
壱馬「○○?」
○○「ん?」と目の前が暗くなり、唇が触れた
壱馬「俺がずっといる……これから○○の傍にいる!」とキスをした
壱馬も両親を不慮の事故で失い、小さい頃から施設で育った事もあり、彼女の気持ちを理解していたのだった