きまぐれ楽曲歌詞解説 ~Rebel Ignis~ | かみぶろ

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DTMを楽しむ音楽人、神威ユイ(Yui Kamui)のブログです。
楽曲制作や同人イベントへの参加等、聴いた楽曲のレビュー等、音活にまつわる話をつらつら書いてます。

さて、このコーナーは過去に何度か書いていた自作品の楽曲解説シリーズの歌詞編にあたります。

一昨年辺りから成り行きで自身で詞を書くようになったのですが、何作か書いていく内に、それなりに拘りの部分や言葉を通して自分なりに描きたい世界というものが広がって行くような感覚になります。

 

こちらは作曲以上にまだまだ経験値も低くノウハウも大して持ち合わせていない段階ですが、楽曲同様に人の心に少しでも刺さるような歌詞も書けるように目指していければ…と思っております。

 

という事で第1弾はタイトルの通り、3rdアルバムのタイトルトラックです。

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【Rebel Ignis】
Rebel ignis Alea jacta est
Revolution vel mors? Cras redire

(反乱の火 賽は投げられた

革命か死か 明日を取り戻せ)


視界は寒空を仰ぎ 灯火がただ恋しくて
届かない窓の向こうには 赤らめた顔と歓びの声

路端に蔓延るのは 絡み合う重石と鎖に繋がれても

真っ当に生きる事をただ願う者

持たざる者は生きる事すら許されぬ
Miseram servitutem falso pacem vocatis
Vivere est militare

(惨めな隷属状態をあなたがたは誤って平和と称している

生きる事は戦う事だ)

積み上げられた穏やかな日々が
無情に壊されていくのなら
もう一度この手で取り戻してみせよう
天に掲げる Rebel Ignis

Rebel ignis Alea jacta est
Nolite sinere arrogans

(反乱の火 賽は投げられた

驕れる者を許すな)

色付く壁の向こうで 享楽に溺れるのは
彼らから奪い取り 欺き高笑う支配者

誓いの旗を折れぬ様に握り締めて
Nam amicus, Nam quos amo
Fac, quod rectum est, dic, quod verum est

(友の為、愛する者の為

正しい事を為せ、真の事を言え)

儚き命の灯火が無情に吹き消されていくのなら
もう一度この手で取り戻してみせよう

Ignis aurum probat; miseria fortes viros.
Sit difficile; experiar tamen

Adversa virtute repello

(火は黄金を証明する 悲惨な出来事は真の勇者を証明する
それが困難であるとても、それでも私は試みよう
逆境を勇気によって跳ね返す)

もう一度この身で 輝かせてみせよう
暗天を照らす Ignis vitae

Rebel ignis Alea jacta est
Dantis vindictam crudelis

(反乱の火 賽は投げられた

心無き者に罰を与えよ)

持たざる者の運命がひび割れて行く

Fortuna vitrea est; tum cum splendet frangitur.
Vivere est militare
(運命はガラスで出来ている。輝くときに砕け散る
生きる事は戦う事だ)

積み上げられた穏やかな日々が
虚構で固められていくのなら
もう一度この手で 取り戻してみせよう

Ignis aurum probat; miseria fortes viros.
Sit difficile; experiar tamen
Per aspera ad astra

(火は黄金を証明する 悲惨な出来事は真の勇者を証明する
それが困難であるとても、それでも私は試みよう

困難を乗り越えて星のように輝く)

この身を焦がして 宵の終わりを願おう
天に掲げる Rebel Ignis

Rebel ignis Alea jacta est

Mens invicta manet Cras redire

Tandem tandem justitia obtinet

(反乱の火 賽は投げられた
精神は不滅である 明日を取り戻せ
最後の最後には正義が支配する)

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🄫SoundstorM

 

 

この曲の詞については同作品中で最も力が入ったと同時に、最もアクのある重い内容になりました…(苦笑)

随所で現れる外国語詞はラテン語で、一部はその格言を引用しています。

 

タイトルが先に決まっていたのと、アルバム上で一つ前に流れる曲が「勇気ある者、勇者とはどのような者か?」という事をテーマにした「Braver」であった、というのもあり、そちらの世界観を引き継いだものにしよう、という思惑もありました。

 

ご覧頂いている皆様に想像の余地を残したいので内容についてあまり詳しく語るつもりはありませんが、世界の何処かで起きている物事と過去の史実をモチーフに世界観を構築しています。

その世界観を一言で表すと「怒り」、そして「戦い」です。人が人として真っ当に生きる為の…