目に見えることよりも、見えないものの方がたくさんある。誰かが言っていた気がする。
それが本当なら考えるだけで面白い。
勝手な思い込みでできあがった数々の物事をいとも簡単にうち壊してくれる何か。
そういうことがもっとありふれたらいいのに。
何も知らないし、わからないことばかり。
だけどそんな領域に少しでも足を踏み入れられるなら願ってもないことだ。
そこで何を感じ取れるかはわからない。
感じ方さえわからない。
一生か一瞬かはわからない。
再会できるのかどうかすら。
もしかしたら永遠かもしれない。
何一つわかってないけれど、きっとまたどこかで。
わからない、わからない。
悲しまないのは、何か先があるからなのか。
悲しめないことはない。
思い出したなら、ちょっぴり悲しくなった。
それでも何となく、何となく会える気がする。
今日の夕方の空は天国みたいだった。
だけど、今まで以上に空が張りぼてのように思えた。
きっとまたどこかで。