「陽だまりの彼女」感想、ネタばれ満載記事です!



間違えてたどり着いちゃった方、ネタばれやだよ~っていう方は、ご注意を!

ネタばれなしは前記事になっております。










はい、はじめまーす。











一切のネタばれが嫌いな私なんですが、今回のこの映画、あちこちの番宣で予告いっぱい見ちゃって、とりあえず


・ラブファンタジーである

・上野樹里ちゃんに秘密がある

・チューをする

・江ノ電に乗る

・江ノ島に行く

・松潤が樹里ちゃんをハグしながら「がまんしてハートって言う

・悲しいシーンもあるらしい

・だがしかし、「ハッピーエンド」であるらしい


ということを念頭に鑑賞に臨みました。




予告で大事なシーンを見せすぎよ!って感もあったのですが、ひとつひとつのシーンがとてもきれいに撮られていたので、何度も見たシーンでも新鮮に美しかったし、出てるの知らなかった役者さんの登場に喜んだりで、とても楽しめました。

つらい場面も、「ハッピーエンドだから大丈夫」って安心できたし。


厳格な父親を演じるベンさんもよかったけど、

「失恋した友達をなぐさめるために外泊」

なんていう娘の嘘を受け入れるなんて、お父さん、甘いわ~(´∀`)

浩介との結婚も、別に無断で婚姻届出さなくても、ちゃんと認めてくれた気がするんだけどな。

事後報告の電話一本で、ファイナルベンさん。やっぱり、お父さん、甘いわ~(´∀`)

個人的には、「幸せな主婦をしている栗原ちゃん」が見られて嬉しい。



ひとつ、私がどうしても納得いかなかったのが、真緒が子供を助けたときのこと。

命がけで子供を救った真緒のことを、誰も讃えない。

それどころか、奇妙なものを見るような目つきで。

浩介も、なんかちょっとおかしな感じだった。

ちゃんと映ってなかったけど、たぶん、猫がクルって回転して着地するようなことを真緒はしたんだよね?

たしかに人間業じゃなくて、「なにもの?」ってびっくりされるだろうけど、そこはともかく「すごい! なんかわかんないけど、よくやった!!」って、真緒を誉める人がひとりもいないっていうのがせつなかった。

(もちろんお母さんはとてつもない感謝をしたと思われますが)



真緒が猫だったという「秘密」は、序盤、小学生の浩介が子猫を助けるシーンで早々と明かしているんだと思いますが、「ファンタジーです」「彼女には秘密があって」とかっていう情報を知らなかったらわかんなかったかも。私の場合、カフェラテかなんかを飲んでるときの真緒が猫舌なシーンで確かなものに。

「そうすけ、だ~いすき!」って人間になっちゃったポニョを思い出しました。

「こうすけ、だ~いすき!」って人間になっちゃった真緒なのね。

猫が人間になるっていえばマツコさんですが。


金魚のブライアンを、猫の本能から真緒が食べてしまったというエピソード、浩介は笑って言ってたので、あそこはきっと微笑ましい出来事としてとらえるべきなんだと思いますが、冷静に想像すると「うわああ!!( ̄□ ̄;)」ってなりません? だめ?


予告でなんべんも見た

「がまんしてハート

くぅうううううーキャー 

これ、すっごい楽しみにしてたの!!

かわいくてちょっとエロくて、命令なのか懇願なのか、とにかくラブい!!

私の2013年ベスト・オブ・ジュンはこれで決まりねぐー

あと、「まかせろ~~」っていうやつ、次点ね。


それと、ベランダで浩介が真緒と話してて、ふっと見つめあって、チューする寸前、っていうときの潤の顔が~~~(*^▽^*)

好きな男にあんな顔をさせることができたら、もうそれだけで女として生まれてきた甲斐もあったというものですよ。

チューそのものより、ああいう表情にドキドキしちゃうわ~。



そして、前記事で書いた私がわからなかったラストですが。


真緒の両親が子猫を飼いはじめたっていうところで、真緒が生まれ変わったんだなと思ったんですが、最後に浩介にじゃれついてきたのが生まれ変わりの真緒? って思ったら、上野樹里ちゃんがその子猫を抱き上げる??


その子猫が真緒じゃないとしても、生まれ変わった真緒もまだ子猫のはずだから、人間になったらやっぱり少女のはずでは? いきなり大人の真緒?


で、この大人の真緒はもうすでに25歳くらいのわけで、そうするともう寿命短いじゃん!

またすぐ死んじゃうの!?

これ9回繰り返すの!?


と、そのあたりが混乱したのです。


まあでも、ここはファンタジーなので!

ハッピーエンドなので!


浩介の記憶から真緒が失われたように見えても、あまりにも愛していたために、潜在意識の中で真緒が残っていたんですね。だから手の傷は消えなかった。(もしくは、真緒が生まれ変わったことでまた浮かんできた)ビーチボーイズの曲を聴いて、涙が流れたのもそう。

この潜在意識は両親にも言えることで、物も思い出も失くなったようで、やっぱり愛情が消え去ってしまうことはなくて、浩介を見てどこかで会ったような既視感を覚える。


これ、現実でも時々起りますよね。

初めて会う人なのに、知ってるような気がしたり、初めて来た場所なのに、なんだか懐かしいとか。

私はまったくスピリチュアルな人間ではないのですが、そういうことはあるよなと思います。

前世なのかなあ? 私はもう、生まれ変わりたくないですけどσ(^_^;)



「あさイチ」で、イノッチが

「大どんでん返しが!」

って言ってたのがすごく気になっていて、真緒がいなくなったときに、玉鉄が浩介に向かって「どなたですか?」って言ったシーンのときに



「そうか、わかった!!ヽ(゜▽゜)ノ 

浩介も実は猫だったんだね!!」

という大どんでん返しを想像したのですが、見事にはずれてしまいました。


作り手サイドが

「ラストの解釈は、観客のみなさんにおまかせします」

っていうことなら、


私はねー、


生まれ変わった真緒は完全に人間になった!!祝


ってことにしたいと思います。それも、浩介とちょうど釣り合う年齢の人間に。

あくまでも、私の中の決着として、ですよ。

ハッピーエンドって言ってるんだから、そう落とし前つけないとすっきりしないもん。

猫と人間のままじゃ、再会したってまたお別れがきちゃうでしょ。

夏木マリ様がものすごい能力を発揮してくれたんですよ、きっと。

あの猫屋敷の猫たち総動員で、魔法かけたんですよ。



んで、ふたりは甘い生活を送って、お隣さんちみたいに子供産んで育てて、あと50回江ノ島に行って、いっしょにお年寄りになって… 永遠の愛を貫くんです。


なんか、そう考えると、そんな人生こそが、ファンタジーなんだな…



以上、感想でした~(^-^)/