(BL/お山SO/妄想小説)

 

 

 

 

(3)

 

(side 二宮)

 

 

先輩の櫻井智……智さんは良い人だ。

 

 

学年が違うけど、カッコいいってみんなが見てる人で有名人だった。

 

ただ、誰とも連まないから、どんな人か誰も知らない。

 

授業もサボるし、遅刻も多いから。

 

謎の先輩で、知り合う日が来るとは、思わなかったんだ。

 

 

 

入学した時から、俺は、先輩グループに狙われてたから、気を付けてたのに。

 

(共学でも、男の子を襲う先輩は、いるんだ)

 

ある日、俺は、具合が悪そうな生徒を助けて、保健室に連れて行った。

 

でも、その助けた生徒は、アイツらと仲間だったんだ。

 

 

 

腹を蹴られて、動けないまま、先輩グループの3人組に襲われた。

 

もうダメだと思った時に、保健室の奥で寝てた智さんが、助けてくれたんだ。

 

大乱闘になって、俺も途中から一緒に戦って、勝てたんだけど。

 

保健室はメチャクチャで。

 

二人とも退学になりそうになった。

 

でも、何度か保健室で同じようなことをしていた事も、他の生徒が告白してくれて。

 

いつも、わざと保健室を留守にしてた保健の先生も、そいつらと仲間だと分かったし。

 

俺を襲った先輩グループと保健の先生は、学校から追い出された。

 

 

 

本当に、智さんは、恩人なんだ。

 

助けて貰えなかったら、毎日アイツらに保健室で好きにされるところだった。

 

でも、大変なんだ。

 

智さんは優しいし、大好きなんだけど。

 

彼のお兄さん(櫻井翔さん)が絡むと、おかしくなっちゃう。

 

 

 

「ニノ、ちょっとお願いがある」

 

言い出したら、断っても聞いてくれない。

 

おかしな動画を探させられたり、お兄さんと何かある度に、愚痴を聞いてあげなきゃならない。

 

今は、毎日一緒に勉強の日々。

 

なぜか、俺が先輩の智さんの勉強をみてあげる。

 

習った事もない三年の教科書を読みながら、智さんに教えてあげるんだ。(おかしいってば)

 

成績を上げないと……お兄さんが、抱いてくれないからっ……//て言う。

 

そんな話を聞いた後は、お兄さんの顔を見るたび、こっちが赤くなっちゃう。

 

 

 

 

「二宮君、いつも、ありがとうね」

 

「いえ、智さんには、お世話になってます。・・・///」

 

「恥ずかしがり屋さんなの?いつも、赤くなってるよ」

 

「はあ……」(汗)

 

 

 

 

違うの。

 

智さんが、なんでも話すから、想像して……。

 

 

 

 

うーん。汗うさぎ

 

色々と毎日大変なのだった。泣

 

 

 

 

続く