*嵐妄想小説

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*お山妄想

*お話の全てはフィクションです。

 

 

 

 

 

 

 

(8)last

 

side 智

 

翔ちゃんに改めて、告白して、体ごとぶつかって行ったら。

 

避けられて、あっさり砕かれてしまった。(涙)

 

(しかも、吹っ飛ばされて、身体中痛い……)

 

 

「まだっ早いんだよっ!バカっ!」ムカムカ

 

 

何が?いつなら良いんだよーっ!

 

「いつ……? はあ……俺が良いって言ったらね!」

 

綺麗な顔で言われても、俺はもう、待てないんだよー!(泣)

 

 

 

***

 

 

 

side 翔

 

 

 

「それって……可哀想じゃないの?」

 

俺のその後の報告を聞いた松本潤が、言葉と裏腹に爆笑した。

 

「告白させといて、お預け? 盛りの高校生が……可哀想にww」

 

「高校生に、手なんて出せないだろ?」

 

「高校生なんか、みんなヤ リま くってるのに」

 

「それとは、別です」

 

「智……どう出るかなあ? 楽しみだなあww」

 

 

 

楽しそうな男に、どういう意味? って聞いても、笑いまくるだけ。

 

本当にコイツも俺が好きだったのっ? て思うけど。

 

最近、すごい美人の恋人が出来たらしく、付き合いが悪くなった。

 

「まあ、この先は、翔さんが決めれば良いんじゃない? その方が後悔もないでしょ?」

 

……結局、最後に決めるのは自分なんだよなあ。

 

 

 

もう、俺は逃げない代わりに、智君をちゃんとさせようと決心した。

 

ちゃんと学校に行かせて。

 

授業もサボらずに、成績も上げてくること。

 

それでも。

 

「大学は行かない!」

 

そう言い張るから。

 

これは、しばらく話し合いだ。

 

多分、俺の負担を心配してるんだから。

 

まあ。

 

勉強が嫌いみたいだけども。

 

 

 

「翔ちゃん、チューして?」

 

毎朝、毎晩、ねだられる。

 

可愛くって、少しずつ色気が出てきた智君。

 

キスするだけ、抱きしめるだけ、色っぽくなっていく。

 

「一緒にお風呂入りたい」(おねだり)

 

「バカ、一人で入りなさい」(怒)

 

あの手この手で、迫られて、俺はギブアップ寸前なのを、必死に隠す毎日だ。

 

 

 

*******

 

 

 

「ねえ……翔ちゃん。俺が……ショジョだから……面倒臭いの?」(涙目)

 

「はあ?」(ドキ)

 

「俺が外で、練習してきたら、抱 いて くれるの?」

 

 

 

真剣に、ある日言われて頭に血が上った。

 

練習?

 

どこの男とする気なんだよっ!(激昂)

 

 

 

 

「俺……翔ちゃん以外の奴は嫌だけど。でも……」(涙)

 

 

くそっ、参った。

 

 

 

「智君……俺が智君を大切にしてる意味、分かってないの?」

 

「俺は……俺は……いやなんだ。翔ちゃんの気が変わって、どっかの女とするかもって……思ったら」

 

 

 

泣きそうな顔で、言われてしまうと……もう、たまらなかった。

 

ぎゅっと抱きしめて、唇 を奪 う。

 

息が止まるくらい、貪った。

 

 

 

「……翔ちゃん」

 

顔を真っ赤にして、涙目で見上げてくるし。

 

俺も、もう逃げられない。

 

 

 

「後悔するなよ?」

 

そう言って抱き上げて、ベッドに運ぶ。

 

下ろそうとしても、俺に抱きついて離れない。

 

「……もう、離してやれないからな?」

 

そうして、全部……俺のものにするから。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

初めて会った日の智君は、羽が見えていた。

 

綺麗で、清らかな羽がついていた。

 

 

 

その時から、本当はきっと、心の奥で思ってた。

 

この清らかさも、綺麗な羽も。

 

奪うのは、俺なんだって。

 

 

ずっとずっと、願って来たから。

 

 

俺だけの天使に、出会ったんだって、ずっと思ってた。

 

 

 

***

 

 

 

side 智

 

 

俺は、羽なんかない。

 

もしあるなら、翔ちゃんに奪ってほしい。

 

俺は翔ちゃんへ会う為に、ここに来たと思うから。

 

飛んで、どこかに行かなくて済むように。

 

ずっと、翔ちゃんに、繋がれていたいから。

 

 

 

「……このまま、俺を離さないでいてよ……」

 

翔ちゃんに、抱かれながら……そう言ったら。

 

綺麗に笑った翔ちゃん。

 

天使みたいにそのまま、俺を天国に連れて行ってくれたんだ。

 

 

「……愛してるよ」ラブラブ

 

 

<end>

 

 

 

 

 

ニコニコラブラブブルーハーツ 可愛い智くんのお話は、まだ続くのだった。。。(遠い目の私)

 

次は、この続き「おまけの智くん」UPしますね。(書き下ろし)飛び出すハート