源氏名は本名ではないから支配されない
元々名を持っているものの強み
俺さまはこの世で一番のヘタレに
名を授けられた
悔しいがどうにもできない俺らの世界の理
だからヘタレと言えども約束は守る
俺さまとヘタレの契約はまだ未完
サトシが青龍と交した契約ほどの強い効力はない
それに比べれ俺さまは自由なのだ
桜のコビト達が俺さまにせっつく
『是非、お二人にいらしていただきたい』
フワリ花びらが舞うように
クルクルと舞い散る
ひめ姉、くろねこ、nashi23 omiyaholic、ころぶた
いい気なもんだ、名前を呼ばれても
制約がない・・・
でも、楽しそうだからいいか
こいつらのいる場所に興味がわく
どんな主がいるのだろう?
俺さまのヘタレが主なら
そのヘタレの主はサトシだろ?
サトシには式最強の彼奴がいる
それ以上の存在を俺さまは知らない
ヘタレだからすぐに誘うことは無いだろうし
ここは俺さまが一肌脱いで・・・
「ふふふっ、」
ひめ姉が笑う
「なんだよ」
「一肌脱ぐなんて言ってるけれど・・・」
「ホホホっ」
くろねこが続いて笑う
「だから何だよ!!」
「アハハッ」
nashi23が続いて笑う
omiyaholic、ころぶたも
クスクス笑う
みんな声をそろえて
『ご自分が行きたいだけなのに、素直じゃない事♥』
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耳まで真っ赤になるほど
返す言葉もなく、しどろもどろになる俺さま・・・
まだまだ修行が足らない
ヘタレにでも見られたらたまったもんじゃない!!!!
ここはどうあっても、連れて行くように
仕掛けないと!俺さまの面子にかけて!!!
チケットを握りしめている
ヘタレ主にはっぱを掛けにいった・・・
期限今日までじゃん!!!!
間に合うのか???

