あれから数日たったけれど翔くんからは
今のところ桜の宴の話は出てこない
いつもの事だけど(笑)
今回は少し残念に思う
桜がきれいな色をしているから
毎年きれいなんだけど、特に今年は
褪せない紅色とでもいうのかな
退紅色が多い気がする・・・
好きな色の一つなんだ
淡く美しい紅色・・・
「ねぇ、それっぽい色だと思わない?」
『・・・ソウダナ、サトシガソウオモウノナラ
ニアッテイルノダロウ』
「なんか、張り合いんだけど?
潤はどんな色が好き?」
『・・・スキナイロ・・・カンガエタコトモナイ』
「じゃぁ、今考えたらいいよ」
『・・・・・・。・・・・・・・。』
好きな色を、好きな景色をたくさん刻み込むといい
今更ながら、言霊の謂れに縛られている俺は
普通に生きてはいるけれど
それは俺だけがそう思っていて
周りからすればやっぱりどこか違っていて
言葉は悪いけれど疎外感は常に感じていた
だから・・・
ひっそりと、なるべくかかわらないように
存在しようと思っていた。
そこに突然、飛び込んできたのが翔くんで
今までの人たちとはどこか違う
自分の存在をしっかり認めてくれる。
嬉しかった・・・
ここに居ていいんだって
これが自分なんだって思えるようになれた
翔くんが幸せに過ごせるように
自分がその世界に少しでもかかわれるように
そう願わずにはいられない
今年見る桜はきっと奇麗だろう
翔くんと一緒にいると同じ空間でも違って見えてくる
そんな風景を思い浮かべて
桜色の金平糖を一粒口に放り込んだ
少し物足りない味だけど
後で、追加してもらおう・・・・
真っ赤なサクランボ君に(笑)
今年は夜桜決定かな?

