種火に一喜一憂する翔ちゃんの顔を眺めていた

仕事の鬼じゃないけど、たまにはしっかり休むことも

必要なのに・・・

よっぽどのことがない限り自分からは休まない

ずっと俺が言い続けてるだろう?

健康が一番だって・・・

 

 

余計なお世話だって言われるかもしれないけど

翔ちゃんはきっと文句は言わない、

俺には言えない(笑)

その特権を最大限使わせてもらって

今日は何もしないでただ過ごしてもらいたい!

 

夕飯も俺が用意するし、

これで翔ちゃんが釣りの時みたいに

キャンプも・・・

俺の趣味ごとスキになってもらえたら

嬉しいかな・・・

 

一緒に楽しめる人がいるのと、いないのとじゃ

全く違う世界になるから

俺といることで少しでも癒しになるなら

時間のある時にはいつだって傍にるんだけど

そこまで踏み込めないところが

俺も、まだまだなんだよね・・・

 

 

「うわっ、火がついたぁ!」



「おっ、すごいすごい

そしたら小枝ゆっくりのっけて」


「こう?これでいい?」


「そうそう、いい感じ」



「俺がつけた火だァ〜、なんかめちゃくちゃ

感動するね!」



「でしょ?これがたまんないのよ!」


「うん...さ、兄さんの言ってる意味わかる

今さ、俺の頭の中ニュートラルよ」



「にゅーとらる?」



「そ、ニュートラル」



なんだかわかんないけど、

仕事モードではなくなってるって

事なんだろうな、よかった。









師匠にお礼言わなくちゃ



そうだ、さっき師匠にもらった中身

なんだろう?

ポケットから取り出した小さな紙袋を

そっと覗いてみると


うっ、、、、、



これはやばいやつ。



慌ててポッケに戻した。



が、その一連の動作をまさか

見られていたとは気づかなかった