※ 誕生日企画の続きです、12月に入っていますがタイトルはそのままで。

 

 

 




 

 

「できたっと!」

 

 

おにぎりを頬張りながら

どこに行くのか散々聞いてきた翔ちゃんを

なんとかはぐらかして

着く頃には想像がついたのか

目がキラキラしてたから

そのまま伝えることはしなかった

 

 

おもむろに、テントを取り出して

翔ちゃんを見ると、ワクワクしている様子が

伺えた。ホント変わんない

喜怒哀楽が顔に出るところ

 

 

 

二人がかりでテントを立てて

ちょっとした秘密基地が完成した。

何をすればいいかわからず

ウロウロしていた翔ちゃんに

あれこれ指示してみた。

不器用ながらも一生懸命なのがいい。

やっぱり、そんなとこも可愛いんだよね。

 

 

「すっげー疲れるね、これ。」

 

出来上がった秘密基地を見上げながら

汗をふったらす顔もまたイケメてて・・・いい。

 

「そうだね、慣れちゃえばそうでもないんだけどね」

 

「・・・いつもこんなに大きいの立てるの?」

 

「ん?大きいの?」

 

「うん・・・ソロキャンプって言ってるくらいだから

一人用なのかと思ってたんだけど・・・」

 

出来上がったテントが気になるらしくしばらく眺めていた

 

 

さて、なんて答えたら正解なんだ?(苦笑)

 

 

「・・・いつもは、一人用なんだけど、翔ちゃん初めてじゃん?」

 

「うん、やったことない、今回もまさかのキャンプだったし」

 

「一人じゃ、不安かなって思ってさ、今回は大きめにしてみた

一緒に眠れるし、怖くないでしょ?」

 

「べ、別に、怖くなんかないし!!」

 

ふふっ、

翔ちゃんは、暗いところが苦手なんだ

本当はもう少し山の方がいいかなって思ったんだけど

翔ちゃんがいるならここがいいって言われた

夜になればわかるって

 

俺も、夜までいたこと無いから

どう楽しいのかわかんないけど

翔ちゃんが喜んでくれたらそれでいいやって

思うから、どんなリアクションするのか

それだけが心配っちゃ心配かな?

 

はたして、翔ちゃんは気に入ってくれるかな?

 

 

持ってきた荷物を広げて

寝床を作る

二人横に並ぶのは難しそうだから

Tの字に並べる

寝袋を見てテンション上がってる翔ちゃんに

そのまま火のつけ方を教えた

火花が散るたび楽し気に声が上がる

これで実際に火がついたらきっと喜ぶんだろうな

そんな想像をしている自分が一番楽しんでる気がした