とある昼休みのこと





急遽、仕事がキャンセルになったと
憮然としている翔ちゃん
この後の空いた予定をどうするか
眉間にしわ寄せて
スマホとにらめっこの翔ちゃん


ギチギチに詰め込まないと
不安なんだろうか?
『わーかーほりっく』ってやつか?
なんのこっちゃかわからんが
たまにはゆっくりしたらいいのに
いつまでも身体は若くは無いぞ



.......。



ふとあることを思いついて
翔ちゃんに声をかけてみた










「翔ちゃんさ、今度いつ時間ある?」

「えッ?」

「出来れば1日空いてる時がいいんだけど」

「えっと...、に、兄さんなんかあった?」

「...いや、なんも無いけど」

「??あ、じゃぁ、ちょっと待って」

そういうとそんなに
空いているはずのないであろう
時間を必死に探し始める翔ちゃん










だからこそ無理にでも時間作らせたくなる




「あぁ、その日は泊まりになるからね」

「ブッ、、、へっ??」


「「「.....?」」」

そうつけ加えると

同時に6つの目ん玉も俺を見る




あぁ、そういやここしばらく
誰かを誘うなんてことも無かったっけ
泊まり前提では...初か?
ふふふっ



少しして
モジモジしながら
この日ならと提示してきた日は
3日後。

「....おう、じゃぁその日で」

そう言うと
フワッと翔ちゃんの顔つきが和らいだ




3日後か、、、、



その日の待ち合わせ場所を決めて
手ぶらで来るように伝えた

なにか用意するもにはないかと
最後まで食い下がる翔ちゃんと
背中に突き刺さる
6つの目玉は放っておいて
その場をあとにした。