![1d24850d6d7419e0dbb65f66dae1e30343b7a502_6_233967845_31_large[1]](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Frideontime1126-allornothing%2Fimgs%2Fc%2F4%2Fc45cae89.jpg)
「智、あの会社を買収しようかと思うが乗るか?(笑)」
「あの会社・・・・翔の会社を?」
「あぁ、お前の欲しいものは俺の欲しいものと同じだからな」
「・・・・・・斗真に何のメリットがある?」
「メリットはない。趣味の領域だ」
「・・・・・ふっ、悪趣味だな」
「・・・・・何とでも言え。で、どうする?」
翔を拘束するのも悪くない・・・・が、それではつまらない
すぐにでもこの手にしたいはずなのに
「・・・・いらない、かな」
「・・・・・お前も物好きだな、すぐに手に入れられるのに」
「あぁ、斗真、お前と同じだ(笑)」
「ふふふっ、ははははっ」
「・・・・・潤はどうする?俺が話そうか?」
「・・・・・いや、お前は潤の相手をさっさと手に入れろ」
「潤の相手?」
「潤の想いはお前からすでに別にあると見ているが・・・違うか?」
斗真の思惑は直接手に入れることはせずに潤から来るように
仕向けるのが目的
その為に俺から引き抜いた・・・利害が一致したから
潤は一途だ、俺への思いは憧れからの延長
だが・・・翔にはきっと初めて感じた想いがあるのだろう
その想いを俺が引き裂くことになるのか・・・・
翔は・・・・俺をどう思うのだろう
このまま何事もなかったように過ぎていくことも出来る
住む世界が違うのだ
無理強いはできない
俺は必要があれば身体を投げ出すことも厭わないだろう
その覚悟は出来ている
だが、出来ることなら・・・・初めては、翔・・・・
お前であってほしいと思うことはいけないことだろうか?
俺は影の世界の人間、光の中を歩くお前に出会って
その輝きに惹かれたのだ
一度でいい・・・・お前が手に入るのなら
「斗真・・・・潤には駆け引きは通じない。回りくどいことを考えるな」
「・・・・あいつを物にできるのか?正攻法じゃつまらないだろうに」
「あれは俺のものだ、俺のやり方で手に入れる」
![14286496[1] (2)-1](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Frideontime1126-allornothing%2Fimgs%2Fa%2Fd%2Fadd2e8ec.jpg)
「・・・・・好きにするといい。吉報を待つとするよ」
多くは望まない、一時でもいい俺の想いが遂げられるのなら
それでいい
それだけでいい
「・・・・もしもし、俺だ。潤・・・久しぶりだな」
翔に会う
会って始める・・・・そして終わりにする
赤い薔薇を散らす・・・・・

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