色が溢れ出す世界

 
身につければ
意図せず不思議と
それに取り込まれる
 
それぞれに意味を持ち
散りばめられた
その世界
 
実は無意識に
支配されているのかもしれない
 
何気ないその世界に
 
 
 
 
 
色に名がついたその時から・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
絵葉書が届いていた。
差出人は書かれていない
でも胸踊る俺。
 
 
消印は・・・
 
 
 
「ふふっ」
 
 
思わず溢れる笑
どこから来たかわかれば
内容なんてどうだっていいんだ。
 
 
手荷物をそこに置いたまま
部屋の明かりをつけ
テーブルの真ん中にそれを置く
 
 
 
少ない情報量から
色々と探す愉しみ
 
 
酒の肴にちょうどいい
 
 
 
 
 
 
 
さて、おじさんからのメッセージは
なんだろね?
 
いつもより一味違う酒を
ゆっくり流し込み
小さな世界に取り込まれる
 
 
 
絵葉書に込められた
その意味を都合よく解釈しながら
描かれていた
黄色い世界 
はたまた金色の世界に
のめりこむ・・・
 
 
小さな世界に広がる
大切な思いをとりこぼさないように・・・