ずっと前から
僕の誕生日は聖なる夜と一緒に
されてきた
特にそれが嫌だとは思ったことは無くて
でも大きくなるにつれて
・・・この時期は少し複雑になってきた
好きな人ができると
その日は特別な夜になるわけで
お祝いされているのか聖なる夜を
楽しんでいるのかわからなくなっていた
クリスマスと誕生日を分けて
プレゼントをもらった記憶がない僕は
たったそれだけのことでも
嬉しかったのかもしれない
翔ちゃんが誕生日にくれた
肌触りのいいカシミアのマフラー
次の日にくれたお菓子のいっぱい詰まった
真っ赤な長靴・・・・
一緒に渡してくれてもよかったのに
そこは、誕生日だからって
敢えてずらしたって・・・
その気持ちが嬉しくて・・・・・
その時に僕は翔ちゃんが特別な人に
なったんだと思う・・・
だからこそわかるんだ
翔ちゃんの特別は他にいるって
僕には向けない眼差しの先にいる
大切な人・・・
翔ちゃんの大切な人なら
僕にとっても大切な人
だから心配しなくていいよ
ここに居られるだけで十分だから
何気に一番居心地がいいって
今度伝えてあげよう・・・・
形の違う五つの器は
それぞれ味がある
僕の一番のプレゼントはね
一つも割れることなく
そろってその日を迎えられること
きれいごとかもしれないけれど・・・
そう思うんだ
穏やかであれ・・・
メリークリスマスって一番に送るからね
おーちゃん・・・


