いつもの香りで目が覚める

 

だけど・・・すぐには起きない

なぜなら

いつもの時間にそっとドアを開けて

入ってくる気配を心待ちにしているから

 

そんな小さっな魂胆も

全て知ったうえで起こしに来てくれる

それだけで・・・心が温かくなるんだ

 

意気地のない俺は

たった一言が言えなくて

それでも変わらず優しい笑顔で迎えてくれる

それだけで、泣きたくなるくらい感動してしまうんだ

 

 

一歩が踏み出せずに

また、新しい年を迎えようとしている

だけど・・・

今年は違う!最後の一秒まで

俺は・・・諦めない!!

 

 

「・・・・・・・はぁ~。」

 

 

そう言っては、結局なんの進展もなく

年を越すんだよね。。。。

 

イヤイヤイヤイヤ!!!!

頑張れ俺・・・

頑張れ・・・ヘタレ返上!

 

 

「・・・・・ヘタレノタワゴトカ、ケッケッケッ!!!(爆笑)」

 

 

「・・・・うっっさい!!!」

 

ますます生意気になってきやがった

可愛い顔しているくせに性格は最低と来た、

が・・・その通りだから何も言えねぇ~・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フワァ~

と、漂うコーヒーの匂いに誘われ

少しだけ瞼を開けば

 

 

ドアの前に感じる愛おしい気配・・・

なんて贅沢な朝なんだ・・・

 

 

そんな朝がいつまでも続くように

神様に願わずにいられない

他力本願もここまでくれば立派なもんだ(苦笑)

 

 

 

 

 

あぁ・・・・

今日はブルーマウンテン?

そうなると・・・ドーナツかな?(笑)

 

智くんの好きな朝セットだからなぁ

 

 

「翔くん、入るよ~」

 

 

あぁ・・・今日もいい声

俺の大好きな瞬間

 

 

「翔く~ん、朝だよ、起きて~」

 

 

近づく足音・・・

少しだけ傾くベッド

それから・・・優しくポンポンって

 

 

 

 

究極の贅沢を俺は今しているのだ

究極の・・・

きゅうき・・・

 

きゅう・・・zzzzzzzzzzz

 

 

 

 

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俺は幸せだ・・・・