カズが出て行ってから
少しだけマサキと話しをした
今頃、カズが金髪と何の話をしているのかとか
気にならないと言えばうそになるが
聞いたところで俺にはもう関係のない事
つい、出たため息に
クスっとマサキが笑った
マサキがポツリぽつり話し始める
BBQでカズが俺を連れてきたことが
気なって仕方がなかったこと
自分の知らないカズを知っていることが
何より羨ましかったこと
カズが笑うと嬉しくなると
人目もはばからずほんのり頬を染めて
くしゃくしゃの顔で笑う雅紀は
すごく穏やかな顔をしていた
たぶん、彼はカズをすきなんだと思う
俺がこんな経験していなければ
即座に驚き、相手は男だぞ!と
言ったに違いない
俺自身も
気がづかなかった思い
そんな思いをマサキも抱いていたことに
親近感がわく
BBQはいろんな思惑が交差した場所だったのだろう
そういえば、濃い顔つきのイケメン
金髪に「潤」と呼ばれていた
二人はどんな関係だったんだろう
なんて、今更だけど(苦笑)
マサキが俺に一つ聞いていいかと言う
あらたまって聞いてくるもんだから
一瞬身構える
そんな俺をまたあの微笑みで見つめながら
・・・・翔ちゃん、好きなんでしょ?
あの人の事
・・・・・・。
単刀直入だな
あぁ・・・
好き・・・になっていたんだろうな
たぶん・・・
マサキに返事が出来ないでいた俺を
笑いながら
・・・翔ちゃんも、意地っ張りだ
と小さくつぶやいた
意地っ張りね・・・・・
そうかもな。
そう返事して
カズの帰りを待っってるマサキを置いて
俺はその場を後にした