夜の書斎
昼間とは一変して
eroticismを漂わせる
月の光は時として
そんな演出してくれる
ひと時の媚薬・・・
清潔感あふれる
さわやかな昼のイメージとは
まるで違う
もう一つの顔
まるで、奴とおんなじ(笑)
雄々しく、荒々しく
始まる攻防が
たまらなく欲をかき立てられる
品行方正
普段からは想像もつかない
淫 靡な言葉の数々
聴覚からの刺激に弱いことを
熟知している奴のルーチン
されるがままってのは
どうも性に合わない
奴から与えられた
快楽の全てを
そっくりそのまま贈りたいと
思っているのだが
そんな余裕すら与えられない
奴からの愛 撫は絶品で
いつしか思考をも
麻痺させていく
そのうえ
次に来る波を想像して
勝手に身体が反応する始末
乱れる息を押さえながら
鼻先をかすめる
甘い香りにたまらず
シーツを握りしめる・・・
それが奴への合図になるらしい
insert
つきあかりに
浮かぶ無数の波間に
また今夜も酔わされる
いつか・・・
きっとリベンジするからな
クスッ
と、笑う奴の顔を見つめながら
緩やかに開かれた
手のひらに
優しく降り注ぐ
つきあかり
夜の書斎も
奴らしくて・・・いい
end


