「今日も来ているよ、あの子たち」
貴方はあれから窓の外を覗くのが
日課となった・・・・
二羽一緒にいないときはそれこそ
気が気じゃない様子で
ずっと窓際から離れない
きっと同じ思いであの小鳥たちを
見つめているのだろう・・・
僕らの未来を見るように
小さい力でたくましく
大自然の中で生きているあの小鳥のように
自分たちもそうありたいと
ずっと一緒に寄り添えるように
少し冷えた体に腕を回す
「・・・・そろそろ、僕らの巣箱に戻りませんか？」
貴方の背中に唇をつけて
服の上から息を吹き付ける
じんわり広がる体温は
貴方の冷えた体を一瞬熱くする
ゆっくりと振り向くと
「・・・・僕らは幸せだね」
そう言ってあなたが微笑む
キラキラと光り輝く
白い世界よりももっと・・・・・
まばゆい貴方のその微笑みを
失いたくないと
強く願った・・・
ひんやりとした体が
熱くなりかけた僕の煩悩を
解していく・・・
まだ少し早い朝
再びまどろむ時間は至福の時となる
同じ体温を感じるころ
貴方はまた眠りに落ちる・・・・・
冬爛漫・・・・・小さな幸せ
