静寂に漂う
色づく聲
舞い散る葉音と吐息
白き賢者は
俺たちをあざ笑うのか
憐れむのか
それとも慈しむのか・・・
甘く深い闇に堕ち行く瞬間
その先のわずかな光にすがる
貪りつくしてもなお
オサマラヌ欲情
いつしか瞳は光を失い
ただ闇の中を虚ろう
肉が体液が溶け合うまで激しく交じり合う様を
枝先にとまりただじっと見つめている
白き賢者
獣のようにヤリツクシ
事が済むまで
本能にその身を任せる
心に巣食う卑しき聲が
俺たちの中の闇をより深くしていく
幾度も入れ替わり果てる間もなく
快楽の波にのまれていく
頭上で上下する白き賢者に聞かせるように
ひと際高く啼く
飛び散る血潮にまみれ
薄笑いを浮かべるお前は
あの頃の面影など微塵もなく
いつしか狂気と快楽に支配された
・・・俺と同じ側の住人となっていた
引き込んだのは俺
だが、そう仕向けたのは
・・・たぶん、お前
一度その味を知ってしまえば
求めずにいられなくなる
甘い蜜をまき散らし
俺の中に、お前の中に分け入る瞬間
その扉は開く
終わることのない
俺たちの時間・・・・・
白々と闇が消えゆくまで
続く快楽に溺れるのは
・・・・・一人じゃない
そうだろう?
白き賢者よ
再び訪れるその時が
マチドオシイ・・・・



