Important things are invisible.
I don't need flowery phrases.
All I want is truth ****
しばらく
そのままになっていた本を
手に取ってみる
理解できない英文字が氾濫しているページ
ふと
本を片手によくしていた
仕草を思い出す
こめかみを触り
眉間にしわを寄せ
口を一文字にして
唇を指先で触る・・・・
視線を上げた先に俺を見つけると
花が咲いたように微笑む
それが恥ずかしくて
まともに見れなかったっけ・・・
・・・・しかし、むずいな
あいつ・・・
こんなの読んで海外にでも
行くつもりだったのか?
夢を叶えたいって
言ってたっけ
それって
ここじゃぁできなかったってことか
まだ明けきれない梅雨のじっとりとした
空気が窓の外を通り過ぎる
じっとり・・・・
自分の指先を眺める
その感触を思い返していた
上気した肌とやけに冷たい唇を
