心には旋風の扉へ続く
回廊がある
陽だまりに なびく髪をとかす君を
眩しい日差しに目を細めて
眺めるのが唯一の楽しみだった
ある時そんな君が僕を見て笑わなくなった
少しづつ違和感を感じながらも
その眩しさに惹かれて君を見つけては
その姿に安堵し自然と沸き起こる嬉しさで
笑わなくなった君に微笑んでいた
ずっと後ろを歩いてきてくれていると
思っていったのに・・・・・
振り向いてみれば・・・・
涙さえ見せずに去っていく君を感じたんだ
ほんの少し前は優しさであふれていた
君の眼差しは・・・・・
はるか彼方へ去って行ってしまった
その後ろ姿は今も忘れない
何が間違ったのかわからないまま
君を思う僕をずっと見せ続けたくて
ただ・・・微笑む
君を見て・・・・ただ微笑むしかないんだ
独りよがりの愛は・・・砂のように
僕の指の隙間からこぼれていった
まだ始まってもいない・・・僕の思いは
風に舞っていく
けれど・・・・・
今も心には
旋風の扉に続く
回廊がある
遠い日々への思いにあふれている
回廊が・・・・
遠い日々への
回廊が・・・・
君へとつながる回廊が・・・・
引用：風の回廊