何の迷いもなく
あなたを選んで・・・振り返れば
そこにあなたはいなくて
そんな日常に嫌気がさして・・・・
あなたを追いかけることを止めた
当然ながら何の変化もなく
いつもと変わらずに微笑むあなた
その・・・・視線の先に
存在する影は自分なのか他のだれかなのか
確認することすら怖いと思う情けない自分
心と体がアンバランスな悲しい生き物は
求めていることを隠し、求められていることに喜びを見つける
心はあなたを欲しがっているのに
体はあなたを傷つける
どう足掻いたって答えは一つなのに
その答えにたどり着けないでいる
半分人で半分獣
まるで自分のようだ・・・・
牧神の午後は、自由気ままに生きる彼らの楽園
葡萄酒を飲み花をいつくしみ宴を盛り上げる
パースの面影は今の自分には無い
嫉妬に狂うゼウスそのものといったところか・・・
比喩が悪ければ・・・神の名だって出せるんだ
泡となって消える Mermaid
泡から誕生する Venus
どちらも儚いことに変わりはない
だからこその美しさがそこに存在するのだろう
それが・・・・あなたの全て
そして・・・そんなあなたが
自分の・・・・糧

禁忌を犯してもなお欲するに値する
我が神・・・・・
微睡む間際に見える・・・・
一瞬のまぼろし・・・・・

