「ウゲッ・・・・・・・」
「あっ、・・・・・・・・。」
のしかかる重みがさらに増したころ
耐え切れずに倒れこむ体
ピクリとも動かない体・・・・・
「・・・・・・・松潤?」
「・・・・ン・・・・スキ・・だよ」
「・・・・・・何言ってるの?、松潤!!」
「・・・・・リーダー、お・・・れ」
そのままの状態で
頭の中を松潤の言葉がぐるぐる回っていた
(松潤が・・・・スキって・・・・、俺を?)
「スキ」の感情の違いを探していた俺・・・
それが何なのかわからないままもやもやしていて
その「スキ」を松潤が俺に言ってきた
・・・・・・・・。
ベッドに何とか松潤を転がし
飛び散った吐しゃ物を片づける
「・・・・・・一気に飲み過ぎなんだよ、」
目の前で片っ端から飲み始めた松潤・・・・
酒飲んで伝えることかよ(苦笑)
肩口からビールと胃液の臭いが立ち上る
最後に残った床の残骸をふき取り
そのままシャワーを浴びにいく
スキ・・・・・か
頭から・・・・・熱めのお湯を浴び
さっきの言葉の意味を考えていた
・・・・・・・・・これが、にのだったら
相葉ちゃんだったら・・・・・・
・・・・・・・・翔くんだったら
翔くん?
名前を、顔を思い浮かべただけで
騒がしくなる心臓・・・・・
翔くん・・・・・・
翔くんにだけ騒がしくなる心臓・・・・・
翔くんにだけは、なんだか違う気がする
濡れた頭を拭きながら
冷蔵を開ける
・・・・・・・・。
松潤ほとんど飲んっじゃったじゃん
ミネラルウォーターを手にとり半分だけ流し込む
ひんやりと火照った身体を冷やしていく
インターホンが鳴る・・・・・・
こんな時間に、誰?
モニターを覗くとトクンと跳ね上がる
心臓・・・・・・
眉間にしわを寄せて落ち着きのない
残念な顔・・・・・
思わず笑みがこぼれる
ロックを外して
騒がしい原因の元を招き入れる
家に来た理由を聞くこともなく・・・・
翔くんに会えば・・・・もっとはっきりするのだろか?
残りのミネラルウォーターを飲みほし
翔くんを待った。

