好きな人がいると言われて

 

構えていた・・・・

 

どんな人を紹介されるのか不安でいる私に

 

あっ・・・あれ。俺の好きな人・・・

 

そう窓辺から眺めて指をさす・・・

 

 

 

飾らないな表情からは

 

本当に心の底から信頼しているのだと

 

強く感じた

 

 

ゆっくりと振り返れば

 

そこには目の前のあなたと同じ表情の彼が微笑んでいた

 

 

・・・・・・・。

 

 

好きなわけ・・・なんて聞くつもりはないが

 

あなたが選んだ相手は私と同じ性・・・・・

 

ならば、私が選ばれても良いはず

 

気づけば知らぬ間に言葉が漏れ出でていた・・・

 

 

・・・・・なぜ、好きになったの?

 

あなたは少し、はにかみながら見たこともない

 

微笑みを私に見せつける・・・・

 

 

・・・・・魂が近い気がした

俺にとっては・・・・空気と同じ

 

 

私は・・・・このとき初めてあなたを欲しいと

 

そう思った、丸ごと全てが私の一部になって欲しいと・・・・

 

 

あなたはそんな私にとどめをさす・・・

 

 

 

・・・・・・きっとお前も気に入るよ

俺によく似たお前だから・・・・

 

 

 

そう言うと・・・・今まで見たこともない笑顔を

今度は私に向ける・・・・

完敗だった・・・・

あなたをそんな貌にさせられるなんて

私には無理だから

 

2人並んで微笑みあう姿から

視線を外し・・・・

 

私があなたを好きなわけを

 

探していた・・・・・

 

 

 

理由なんて・・・・無いんだよね

 

なんで・・・あなたを好きになったのか・・・・

 

 

だけどこれだけは分かる

 

あなたの好きなその人を私も

 

愛せる気がしているから

 

再び視線を戻し2人の優しい眼差しに

 

飛び込む・・・・

 

 

心でそっと呟いた

 

 

『私の大切な人を・・・・宜しく』

 

・・・・・と

 

 

 

 

via 青嵐
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