無意識に浮かび上がるあなたの姿

一心不乱に集中している時のあなたの眩い姿・・・・




その瞳にほんの少しでいいから

自分を映し出してほしくて

あなたの周りを意味もなく動き回ったっけ


そんな俺に・・・・


「ふふっ」と、


小さく笑って・・・


ゆっくり顔を上げる瞬間が俺は待ち遠しかった





ただ・・・傍にいられればいい

それだけだったんだ


それ以上は何も望なかったのに・・・・



なぜ・・・・それさえも許され無かったのだろう

あなたの声が聞ければそこから一日が始まる

あなたの笑顔が見られればそこで一日が終えられる


伝えたいことはまだたくさんあったはずなのに

どれも言えぬまま

あなたは・・・・・




同じ空気を吸って・・・・

同じ時を過ごして・・・・

同じ思いを抱えて・・・・



ともに歩いていけるものと思っていたのに


ほんの少しの油断が・・・・

取り返しのつかないことになってしまった


消して巻き戻せない時間

何もしてあげられなかった日々

振り返れば湧き起る自責の念・・・・



失って初めて気づく・・・・・大きな


愛・・・・




見えない腕で抱きしめていてくれた


聞こえない声で励ましてくれた


あたりまえのことが


そうでは無かったと・・・・


いま改めて思い知った





智くん・・・・・




もうあなたは自由だよ


あなたの柔らかな微笑みは

常に心の中にある



あなたと過ごした日々は


忘れないよ・・・・・ずっと



そしてあなたに伝えきれない言葉は

いつかきっと・・・・


伝えてみせるから


だから・・・・それまで


待っていて・・・・・・