あぁ・・・・・翔くんの顔が

いい・・・・いい・・・・・・









目の前で、にこやかに微笑む翔くんの顔



ぼんやりしていても


俺の大好きなイケメンの顔


汗で額に張り付いた前髪をそっとかき上げる仕草が

また・・・・たまらない



「智くん・・・・」



甘えるように俺の名前を呼ぶ声も


好き・・・・・




恍惚とした俺にのしかかりながら


何やらゴソゴソ動かしだす翔くんに


だんだんと焦点が合いだすと



まだ、繋がったままの状態でいることに気が付いた





しかも、それに再び刺激され


お互いに元気を取り戻しているそれを


翔くんが握りしめながら


腰を動かしだすもんだから


たまったもんじゃない!!!




思わず漏れる声色に驚愕する・・・・・


「あぁぁんんっっ!!」





うわぁっっ、これって・・・・まるで女みたいじゃん!!!




一瞬、固まる翔くん・・・・


だがその後、見たこともないような、とろける笑顔を

俺に向けて・・・・


くそ恥ずかしいような言葉を並べまくる




その一言一言が・・・・疼きとなって


全身を駆け巡り


翔くんをさらにきつく包み込んでいく



「あっ、だめだよ・・・そんなに・・締めたら・・クッ・・」



「はぁっ、・・・ばっ、むりぃ・・・だって・・・んん」




行ったばかりの身体は敏感に反応する

翔くんの触れるところ全てが快感に変わる


全身で・・・・翔くんを欲しがっているように


俺の身体が翔くん色に染まっていく





二度目の絶 頂はすぐに来た


翔くんの手によって放たれた熱は


勢いよく俺の顔まで飛散し


翔くんの熱がその後すぐに俺の中に放たれた

ドクドクト脈を打つ感覚が


自然と身体を震わせる

ピクピクと痙攣しているかのように

全身が敏感になっているところへ

翔くんの唇が降ってくる



「あっっ・・・!!」






俺の顔に飛んだ残骸を

丁寧に舐めあげていく



その舌の感触が・・・・たまらない



なんどそう思ったんだろう



きっと、どこかでずっとこうなりたいと

思い描いていた現実に


いますっかり酔いしれている・・・・



酒の酔いなんかとは、比べ物にならないほど


気持ちよくて・・・・


フワフワしてくる・・・・


ずっと欲しかったもの?


なんだろうか?これが・・・・・





なぜ、いま?


ふとした疑問がわき起こる




今までも泊まっていくことなんて

あったはず、その時は何もなくて


ただ、語り合って、呑んだくれて

しこたま眠って・・・・・・




それが今日に限って

俺の方が変な気分になって・・・・


翔くんを見てるだけでドキドキして・・・・




それがつたわっちゃったのか?


わからないけれど・・・・




「んふふっ・・・・・」



もうどうでもいいや・・・・






再び薄れゆく意識の中で


妙に納得している自分が可笑しくて


翔くんを抱きたい!欲望も


いつのまにか、すっかり消え失せ


揺すられる心地よさと、幾度も湧き起る快感に


ただその身を任せているのも悪くないと思っていた・・・




離れていく翔くんに腕を絡め


自分へ引き寄せながら・・・・


ゆっくり瞼を閉じる





この上ない幸福感に包まれながら


翔くんの声が遠くで聞こえた気がした




甘えるような声じゃない




翔くんの・・・・


いつもの俺の大好きな声で・・・・








「智くん・・・・ダイスキダヨ」







・・・・・うん、・・・俺も







「・・・・・だい・・すき・・・しょう・・・ん」







翔くんの匂いに包まれて


眠りにつく・・・・





やっぱ、俺・・・やめらんないかも





酒も・・・・・





翔くん・・・・・お前も


















fin