「なぁ・・・俺等ってどう見えるのかな?」



「ん?どうしたの?急に・・」



「・・・・・急・・じゃないよ、前から思ってた」



「そうなの?・・・どうって言われてもなぁ~」







そう言って黙り込んだ二人の間には

期待じみた空気感がまったりと漂っていた

これって・・・・


俺から伝えたほうがいい感じ?




「・・・・傍からどう見えるかなんて・・・わからないけれど俺は・・・」


ワザと間を空けてみる



「・・・・・俺は?」


そう言って俺を覗き込む顔が・・・・

乙女だ!

ダメだって・・・そんな顔したら

反則だよ、



「・・・・・・・俺は?の続きなんだよ、早く教えろって」

ぷっと、頬を膨らませる






ふはははっ、智くんやっぱり可愛いよ

あなた(微笑)








「聞きたい?」




「んあ?・・・・・・・やっぱいい、聞かねぇ」



「うそ、本当は聞きたいくせに・・・・」






チッ・・・と舌打ちをしながら


いきなり、俺の唇に触れてくるあなた





「・・・・・フンッ・・・聞かねぇ、こっちに聞くから」





こっちって・・・





「あっ・・・・んふっ・・・・・・」






少し強引な智君からのキスは


抑えているものがあふれ出そうなほど


熱くて・・・・甘かった



ここが、二人だけの空間なら


尽きることなく愛し合えるのに


残念・・・・・





靴音が響いてくる


もうすぐそのドアを開けてメンバーが顔を揃える




「・・・・・・・・。またお預けか」


あなたがゆっくりと顔を上げる





最後に離れ際、思い切り吸われた唇は

ジンジンと疼き・・・・




熟れた果実のように

赤く色ずく・・・・



俺の体の奥から・・・・甘い痺れが全身を走る


夜までなんて待てるわけがない


だが、ここは・・・仕方がないこと



そんな俺の気持ちをよそに


あっさり離れていく後姿





ふふっ、

油断したあなたを背中越しに抱き寄せ

首筋に強く俺を刻んだ・・・・・







「ばっ、ちょっ!!何すんだよ!!!!!」


真っ赤になった顔・・・・


膨れる頬・・・・


どれも俺の大好きなあなたの表情・・・・


俺だけに見せるあなたの特別・・・・




早く仕事を終わらせてその胸に飛び込みたい


今日はなんだか甘えたい気分なんだ・・・・・


智くんを愛したい


智くんに愛されたい





そんな俺の気持ちを知ってか知らずか


あなたは常に俺の視界に入ってくる


飛び切りの笑顔を振りまいて



小悪魔・・・・・だよね



あなたって(苦笑)







不思議と言いたいことがわかる瞬間があって


それが驚くほど自然で・・・・


空気のよう・・・




それが今の俺等なのかなって・


思ったりしているんだけど・・・・・



智くんは?どうなのかな・・・・






今晩、聞いてみたいものだ・・・・・



あなたの甘い吐息とともに・・・・ねっ、









・・・・・・・。



















・・・・・・・・クソッ、思いっ切り痕つけやがって



今晩・・・絶対寝かせねぇからな!!!









覚悟しとけ!