すずらん・・・
白く可憐な花純潔無垢な証
翔くん・・・・・
汚れてしまった身体は
どうしたら綺麗になるの?
君への想いに囚われて
身動きできないでいた俺に
手を差し伸べてくれた人がいた
始めは・・・心の内を聞いてもらつもりで
二人で飲みに行った
思いのほか話しやすく・・・ただ黙って聞いていてくれた
心が軽くなった気がしたんだ
会を重ねるほどに距離が近くなっていって
いつしかお互いの家を行き来するようになっていた
翔くんのことを唯一話せる大事な友達だった・・・・
同性に思いを寄せていると話しても引くことなく
親身に俺を励ましてくれた
それが・・・・計算だとも知らずに
翔くん・・・・・
君を見ていると
隣で何も考えずに自然と笑えていたころを
思い出すんだ・・・・・
あの頃は全てが輝いて見えた
純粋に耀く未来を伴に夢見ていたころに
すずらんの別名は・・・俺のようだ
君影草か・・・・
こんな俺は・・・君の目にどう映っているのだろう
君となら・・・毒が身体に回ったとしても怖くない
むしろ・・・・・強く願う
翔くん・・・・・僕にすずらんの花の口づけを
して・・・・
ゆっくり瞳を閉じる
翔くんでは無い匂いが纏わりつく
君を想い俺は今日も身体に毒をためる
君ではない身体によって・・・・・
ショウ・・・・・
