背中に感じる熱は・・・・
腹にまわされる腕は・・・・
しっかりと俺のシャツを握りしめている
きれいな指は・・・・
そんなことが・・・ある・・・はずない
「・・・・翔・・ちゃん」
可細声で俺の名前を呼ぶ
身体の震えが直に伝わってくる
「・・・・どうして」
俺の声も震える・・・
風が手のひらの桜を舞い上がらせる
「・・・・会いたかった・・・ずっと」
えっ?・・・・
「今・・・何て?・・・」
か細い声がさらに・・・小さくなる
「・・・・・翔・・ちゃんに、会いたかったんだ・・・」
背中の熱が止まらない・・・
あぁ・・・・
今・・・俺は何をしたらいいんだ
溢れ出る涙で視界は歪み
自慢の思考回路は・・・ショート寸前
いや、いっそのこと
壊れてしまえばいいんだ
「・・・・・・。クソッ!!」
まわされた腕を掴み
自分の前に引き寄せる
そこには・・・・
さっき俺の視界に入ってきた
スニーカー
ゆっくり視線を上げていく
「よく・・・見えないよ・・顔が」
止まらない涙はずっと視界をゆがめる
次の瞬間・・・
柔らかい感触が
唇に触れる
忘れるはずのない
その感触・・・・
ずっと・・・欲しかった
それは
惜しむことなく俺に振り注ぐ
見えなくても
それがお前だと
智だと・・・分からせてくれる
人々が行きかう大通で
誰の目も憚らず
俺は智を掴まえる
二度と離さないように
その腕をつかみ
確かめるように
口づける
応えるお前のそれは・・・
昔と変わらない
憂鬱な季節が
消えた・・・・・
「智・・・・・」
「ん?なに、翔ちゃん」
「なんで・・・俺を?」
「ふふふっ・・・一緒に・・・いたいから」
あぁ・・・
そうか
あの時、お前の欲しかった言葉って・・・
「智・・・Can you marry me?」
「????翔ちゃん、英語よくわからない・・・」
「・・・・・(照)。」
もう一度・・・なんて恥ずかしくて
言えない・・・・
「・・・・・翔ちゃん、こういう事?」
そう言うと
二粒のサクランボの枝で作った
輪っかを俺の指にぶら下げる
ニコニコと微笑むお前は
なにも言えないでいる
俺の顔をのぞきこむ
その顔がおもしろかったのか
コロコロと笑い
自分の指にも同じものをぶら下げる
「・・・・おそろい!」
みて!といわんばかりに
手のひらを俺に見せる
そんなお前が
愛おしい・・・・
Can you marry me?・・・・・・
・・・yes
腹にまわされる腕は・・・・
しっかりと俺のシャツを握りしめている
きれいな指は・・・・
そんなことが・・・ある・・・はずない
「・・・・翔・・ちゃん」
可細声で俺の名前を呼ぶ
身体の震えが直に伝わってくる
「・・・・どうして」
俺の声も震える・・・
風が手のひらの桜を舞い上がらせる
「・・・・会いたかった・・・ずっと」
えっ?・・・・
「今・・・何て?・・・」
か細い声がさらに・・・小さくなる
「・・・・・翔・・ちゃんに、会いたかったんだ・・・」
背中の熱が止まらない・・・
あぁ・・・・
今・・・俺は何をしたらいいんだ
溢れ出る涙で視界は歪み
自慢の思考回路は・・・ショート寸前
いや、いっそのこと
壊れてしまえばいいんだ
「・・・・・・。クソッ!!」
まわされた腕を掴み
自分の前に引き寄せる
そこには・・・・
さっき俺の視界に入ってきた
スニーカー
ゆっくり視線を上げていく
「よく・・・見えないよ・・顔が」
止まらない涙はずっと視界をゆがめる
次の瞬間・・・
柔らかい感触が
唇に触れる
忘れるはずのない
その感触・・・・
ずっと・・・欲しかった
それは
惜しむことなく俺に振り注ぐ
見えなくても
それがお前だと
智だと・・・分からせてくれる
人々が行きかう大通で
誰の目も憚らず
俺は智を掴まえる
二度と離さないように
その腕をつかみ
確かめるように
口づける
応えるお前のそれは・・・
昔と変わらない
憂鬱な季節が
消えた・・・・・
「智・・・・・」
「ん?なに、翔ちゃん」
「なんで・・・俺を?」
「ふふふっ・・・一緒に・・・いたいから」
あぁ・・・
そうか
あの時、お前の欲しかった言葉って・・・
「智・・・Can you marry me?」
「????翔ちゃん、英語よくわからない・・・」
「・・・・・(照)。」
もう一度・・・なんて恥ずかしくて
言えない・・・・
「・・・・・翔ちゃん、こういう事?」
そう言うと
二粒のサクランボの枝で作った
輪っかを俺の指にぶら下げる
ニコニコと微笑むお前は
なにも言えないでいる
俺の顔をのぞきこむ
その顔がおもしろかったのか
コロコロと笑い
自分の指にも同じものをぶら下げる
「・・・・おそろい!」
みて!といわんばかりに
手のひらを俺に見せる
そんなお前が
愛おしい・・・・
Can you marry me?・・・・・・
・・・yes


