蒼の影に揺らめきながら
白い波に身をゆだねている二人・・・
静かに燃え上がる炎は消えることなく
その熱を増していく
揺れる瞳にあなたの想いの深さを感じる
開かれた唇に導かれ
触れる瞬間自身の想いの強さを確信する
肌に触れたくて纏うものすべてを引き剥がす
その時間すら惜しい・・・
早くこの胸にあなたを感じたくて





直接触れ合えば蘇る
甘く濃密な夜の情念
知りつくした身体は無意識に相手を求め
自身を高みへと誘う
這わす熱に反応する身体は
それがあなただと安心させてくれる
同じ時を過ごしてきたことを想いださせてくれる
変わらないあなたの声に、仕草に、手触りに、満足する
あなたの視線が
紅い舌先が
しなやかな指先が俺の身体を侵食していく
中心にたまる疼きは尽きることなく脈を打ち
迎え入れるその時を待つ
これ以上ないくらいにあなたを感じて

味わう・・・
あなたを残すところなく味わいつくし
刻み付ける
熱を持つあなた自身を包み込む
昂ぶりを解放したくて
髪を掻きあげながら腰を揺らし始める
一段と高まるその快感の声色に
刺激されやがて余裕をなくしていく

本能のままにあなたを抱く
待ち望んだあなたの中は温かく
ぬるりと締め付けるように纏わりつき包み込む
身を捩り快楽の場所を手繰り寄せるかのように
妖しく蠢きだすその光景は・・・・
もはや理性などこの世に存在しないかのように
欲望に呼びかける
もっと深く繋がりたいと・・・一つになれと
あなたは幾度も果て
そして幾度もせがむ
俺を・・・全身で受け止めようと
シンクロする動きに耐えられなくなると
頭を抱え込みその熱を逃そうと悶える様は
言葉に出来ないほどの
官能の世界を見せつける
溺れていく
あなたに
溺れていく
身体に
二人溶け合い一つになるような感覚を
いつまでも感じていたい
濃密に絡まり合うecstasy


絶頂の時
あなたの中に
俺を解き放つ・・・・
あなたはそれを確認するように
微笑み・・・意識を飛ばす

静寂に戻る蒼い夜は
荒々しい息遣いだけが響き渡っていた
抱きしめあい絡まる腕は離れることなく
いつまでも二人を繋ぎとめていた